プニもちなのです ページ28
案の定、その日は目が冴えてしまってなかなか眠れず、ようやく眠れたのは深夜に差し掛かった時間。
つまり、いつもの就寝時間より随分と遅くに眠ってしまったワケですよ。
睡眠不足……とまではいかなかったかもしれませんが、でもやはりいつもより睡眠時間が短くなってしまった影響か、今朝は酷くぼんやりする事が度々ありました。
身をもって知っている狩屋くんはそのせいで私が夜更かししていた事がバレてしまって。
朝の挨拶をして二言目には「何?寝てないの?」と言われてしまいました。
「いえ……寝たは寝たのです。
ただ、いつもよりその時間が短かっただけなのです」
「寝不足かよ、A」
「ちゃんと寝ないとダメだよ〜?
寝不足はお肌の大敵なんだから!」
「そうよ。折角こんなにプニプニもちもちお肌なのに……勿体ないわ」
ぼんやりとその場にいる皆さんとお話しながら朝食を食べていると、ふと隣から細い腕が伸びて、私の頬を軽く摘んだ。
隣に座っているのは九里さんなので、犯人は九里さんなのです。
「つまり私は太っているという事でよろしいですか?」
「なんでそうなるのかしらね」
プニプニもちもちなんて言われたものですから、てっきりそう仰っているのかと思ってしまった私。
でも首を傾げる九里さんの反応から見るに、そんなんじゃなかったみたいです。
それでもプニプニ触られましたけど。
良かった。太ってなくって。
体重が増えてしまったら不動さんに幻滅されてしまうかもしれませんから。
あ、でも太るなら胸だけでお願いしますね。
あと身長の方もいくら太っても構いませんからね。
寧ろもっと伸びたっていいんですよ。
「そう言えば、Aは今日出掛けるんだろう?
帰りにアイス買って来てくれ」
「どうして風介はそう人をパシリにするかな」
「ああ、ならついでに食パンも買って来てくれないか?丁度切れてしまって」
「玲名も便乗しなーい!」
「いいですよ。アイスと食パンですね」
「いいんだ……」
「良い子ね」と今度は九里さんに頭を撫でられ
狩屋くんに呆れたような顔をされてしまう。
帰りにお使いくらいなら構いませんよ。
私もアイスと食パンは好きですので。
最も、今日はもっと好きな不動さんとのデートなので
買って来る保証はしませんがね。
48人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*IJu*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…!楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー! (2021年11月4日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ