△リボンが290こ▽ ページ48
誘拐された部屋から脱出し、そのままデパートに行く被害者が何処にいようか。
きっと目の前の警察も遭遇した事がない珍事件だろう。
ソレを『嘘』と判断せず『疑う』だけなら、まだ信じられる可能が僅かに存在する。
真名部はその可能性に賭けているのだ。
とはいえ、警察は基本疑うのが仕事の様なものだ。
例え真実を話した所で警察はそのまま信じる事はないのだろう。
『疑い』を『真実』にするには、もう少し話す必要がある。
「…そうか。犯人から逃げられたのはこちらとしても良かったよ。無事で何よりだ。
しかし、そうなるとどうしてキミはすぐ家に戻らなかったんだい？外に出れたのなら帰れたのでは？」
「それは……外が、全然知らない場所で……
荷物も取られていたからスマホも無くて。
彼女も知らない土地だったみたいで……だから暫くは移動しながら野宿していました」
「となると、このデパートの写真の時から、今の今までずっと外で過ごしていたんですか？」
「は、はい……時々、ホテルとかにも泊まっていましたが……基本は野宿です」
「……因みに、キミが無事見つけられたあの日はどうしていたんだい？キミを見つけた友人によると、何やら荷物を持っていたらしいが」
「ああ、その日は……いつも通りですね。
近場で食べ物を買って彼女のいる場所に帰ろうとした時に……こんな事になるなら、彼女も連れて来れば良かった……」
「……」
……苦しい、だろうか。
2人は一瞬、顔を見合わせた。
しかし真名部としてもあまり情報は出したくなかった。
だから、所々をぼかしながら話すしかなかった。
もうこれ以上質問されたら、答えられる自信がない。
このまま嘘を吐き続ければ、忽ち全てがバレてしまいそう。
……いいや、もしかしたらもうバレているのかもしれない。
それでも知らないフリをして、真名部の反応を伺っているのかもしれない。
もしもバレているとしたら……どこまで知っているのだろう？
流石にAの居場所については特定されていないと思いたいが……でも、もしかしたら顔は完全にバレているのかもしれない。
最悪、今回の誘拐事件と『通り魔殺人事件』の犯人が同一人物だと知られてしまったら、彼女の罪が重くなる。
それだけは何としても避けたい。
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＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……！更新頑張ります！ (2021年5月18日 22時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます！パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい！応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます！気長に待ちますね！無理だけはなさらずに！ (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……！ちょっと前向きに考えてみますね！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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