△リボンが78こ▽ ページ32
流れで手を繋ぐ、だなんて言って実行したものの、気分はまるでヤンチャな子供に手を焼く母親のよう。
最初は彼女と手を繋ぐのにﾄﾞｷﾄﾞｷしたと言うのに
慣れと疲れが感覚を鈍らせ、寧ろ溜め息を吐いてしまうぐらいだ。
とりあえず真名部はさっさと買い物を済ませようと
パンの売場を探し始める。
その間、Aはずっと周りを見回していたが
直前に真名部が勝手に離れないようにと言ったからか
彼女は真名部から離れようとまではせず、繋いでいる手をﾌﾞﾗﾌﾞﾗさせていた。
入ってすぐは野菜の売場。
少し奥に入ると魚の売場。
そこから曲がると精肉の売場。
外側から回って行って、看板も見ながら歩いていると
ようやくパンの売場を見つけ出し、真名部は小さく息を吐いた。
Aも目的の物を見つけたからか、来てすぐ「パンだよ！」と元気よく知らせてくれた。
「今日の分……いえ、それより少し余分に買いましょう」
「何個？何個買えばいい？食パンだけ？あんぱんとかは？ジャムは？あとバターとかも！クリーム入ってるのはダメ？なんか細長いパンもあるけど、アレって何？」
「………見ながら決めましょうか」
予想はしていたが、彼女の興奮振りに真名部は思わず呆れてしまう。
真名部は彼女の手を引っ張りながらカートを押すと
パンの棚を彼女と見て回る事にした。
彼女は食パン以外のパンも幾つか知っていたが、やはり口にした事は少ないそうだ。
特にジャムやクリームが入った物はほとんど食べた事が無いらしく、真名部は話を聞いていて途中で頭が痛くなった。
更には彼女の勢い的に全ての種類のパンを買い尽くす勢いなので、4つまでと数を指定してやると彼女は目移りしながらも真剣に悩み始めた。
「(おにぎりとかも買おうかと思いましたが……
そうなったら何時間此処に居座る事になるかわかりませんね)」
隣で真剣に悩む彼女を眺めながら、真名部は食べ馴染みのあるパンをカゴの中に入れていく。
するとAはソレに興味を示したのか「コレは何？」とカゴの中を覗き込んだ。
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＊IJu＊(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜！ (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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