△リボンが70こ▽ ページ24
「新しい……靴？」
「はい！…とは言っても、売り出されているかは定かではありませんが……」
また首を傾げるAに真名部は続けて自信無さげに付け足すも、こういうデパートでは大抵売っている事を真名部は知っていた。
デパート内の地図を確認したわけではないが、大方服売場の近くにあるだろう。
真名部が母と行くデパートではそうだった。
もしかしたら専門のショップなどもあるかもしれない。
「とりあえず、探しに行きませんか？」と真名部は尋ねると、Aの瞳がまたｷﾗｷﾗと輝き出した。
「うん！探しに行こ、真名部！
新しい靴、履きたい！ゴーゴー！！」
「ああ…！ちょっと！」
予定が決まり、すぐに動き出すA。
ベンチから立ち上がると、真名部の制止の声も聞かずに走り出し、真名部は慌てて荷物を纏めて彼女を追い掛ける。
すると、先に走り出していたAは思い出したかのようにそのままUターンして戻って来ると、遅れて追い掛ける真名部の所へ。
予想外の行動に真名部は思わず立ち止まると
Aはその手を取って、にこりと笑った。
「じんくん忘れる所だった！」
「へっ……？！」
「靴売ってるのは上の階だよ〜！ほら、早く早く！」
「ち、ちょっと！そんな走らなくてもっ…！」
さり気なく忘れられそうになり、真名部は思わずショックを受ける。
でも忘れられなかった事に内心ﾎｯとし
そしてこれから忘れられるかもしれないという不安に苛まれる。
…自分はきっと彼女がいなくなっても忘れられるはずがないのに。
それとも彼女が忘れっぽい性格故か。
考え過ぎだと思うが、真名部はその事で暫く頭を悩ませた。
寧ろ自分が彼女の事を忘れた方が幸せだと言うのに。
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＊IJu＊(プロフ) - 僥姫さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです( ´ ▽ ` ) (2020年7月5日 2時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - やばい 面白い (2020年7月2日 10時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 黒音_幻月さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けているようで作者も嬉しいです|ω`)これからも頑張らせてもらいます〜！ (2020年6月18日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
黒音_幻月(プロフ) - 続編おめでとうございます。少しずつ主人公ちゃんに心を開き始めている真名部くんや、この先の展開にいつもワクワクしながら読み進めています。これからも応援させていただきます…! (2020年6月17日 6時) (レス) id: 71e1357481 (このIDを非表示/違反報告)
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