【イナイレ】シッカーラプンツェル8【不動明王】 (ページ19)

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◇ラプンツェルとカタール戦ページ19

控え室でお弁当を食べた後、イナズマジャパンはグラウンドに並んだ。

遂に試合が始まるんだ。
相手はカタール代表の『デザートライオン』

今回のチームも強そう……

因みに今回もフドウはベンチスタートみたいだよ。

「ドンマイだよ、フドウ！」

「慰めてるつもりか？」

「えっ…ど、『ドンマイ』ってこういう時に使う言葉じゃないの…？」

「……そうだけど、そうじゃない」

そんな話をしている間に、試合開始のホイッスルが鳴り響く。

キックオフはイナズマジャパン。
ボールはヒロトに渡り、ドリブルで駆け上がる。

「貰った！」

が、早々に敵の選手がスライディングで突っ込んで来た。

でもそのスライディング、ちょっと変なの。
ボールというより、ヒロトの足を狙ったかのようなスライディングだったの。

だけどヒロトはボールをキープ。
足を怪我した様子も無く、ボールをキドウへと繋いだ。

「鬼道くん！」

そのまま無事に繋がったかと思ったら
キドウの眼前にはまた違う敵の選手が。

容赦ないチャージを仕掛けて来たが、キドウはソレを弾いて豪炎寺へとパスを出した。

よ、良かった……ケガしなくって。

ボール取られるのも嫌だけど、ケガしちゃうのはもっと嫌だからね。

「流石、我がイナズマジャパン！
素晴らしいチームプレーです！」

「それに当たり負けしてないわ」

「…しかしデザートライオンはラフなプレイが目立ちますね……」

「確かに……」

開始早々に調子がいいイナズマジャパン。
でもちょっと不安な要素も。

メガネが言ったみたいに
カタールの人達のプレイってちょっと乱暴なの。
フドウ程ではないけれど。

最初のスライディングだって、足を狙ったように感じたし、今のチャージだってヘタしたら吹っ飛ばされてケガしちゃう。

この展開がこのまま続くようなら
もしかしたらケガする人が出て来ちゃうかも……

ちょっとだけ、怖いな。

「吹雪！」

不安を募らせながらも試合を見守っていると、ボールは逆サイドのフブキへと繋がった。

敵はゴウエンジが決めると思ったのかな。
フブキにはノーマークだった。

慌ててフブキを止めようとフブキの近くの敵選手が向かうけど、もう遅い。

『ウルフレジェンド！！』

次の瞬間にはフブキの必殺技が炸裂した。