行けないのです ページ43
『ごめんなさい、行けません』
『無理なんですか？』
『無理です』
『紅茶、新しい茶葉を買ったのですが』
『どうしても行けないのです』
『この間Aが美味しいって言ってたケーキも用意します』
『それでもダメなのです』
『夕飯食べてっても良いですから』
「やめてください…誘惑しないで下さい……」
無理だと言ったのですが、陣君もなかなか引き下がろうとせず、あの手この手で私を誘惑して揺さぶって来ます。
流石、長年付き添って来た幼馴染……私の扱いをよくわかっています。
私はお菓子やケーキ、とにかく食べ物に弱い事を知っていて、そんな事を……なんと惨いのでしょう。恐ろしい人なのでしょう。
「どうしたの、A？スマホ見て急に……」
そんなやり取りをして思わず口に出た言葉に
傍で聞いていた狩屋君が不思議そうな顔をします。
なので私はそのメッセージの内容を大まかに伝えると
途端に狩屋君は眉を顰め、また拗ねたような表情になってしまいました。
「ふーん……幼馴染君の家でお勉強会……ふーん」
「しかも陣君のお家で、となると美味しいお茶菓子付きなんです……でも今は外出禁止令を出されている真っ最中……
あぁ、食べたかったです……金箔の乗ったガトーショコラ……」
「……ホントに勉強会？」
私は思わず頭を抱えてしまうと、狩屋君に首を傾げられました。
私達の勉強会はお茶会も兼ねているんです。
ケーキやお菓子食べながらやる勉強会はとっても楽しいんですよ。
でもたまにそのせいで教科書やノートが汚れてしまうのはアレですけれど。
「勉強会、と言えば許して貰えるでしょうか…
しかしもう信用されていなさそうなので、すぐ却下されそうです……
わざわざケーキと紅茶を持って来てもらうのも申し訳ありませんし……うぅ、さようなら陣君特製のカレーライス……」
「カレーライス？！
え？何？紅茶ってカレーの事…？」
「違います、今のはただの夕飯なのです…
夕飯も食べさせて頂けるそうだったのですが…」
「いつまで居座るつもりだったんだよ。
つかソレ本当に勉強会？？」
あんまりにも食べ物の話をしていたからでしょうか。
狩屋君に怪しまれてしまいました。
ああ、これだから信用なんてされませんね。絶対。
言いたい事があったらしいのです→←お土産楽しみにしてるのです
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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