お説教本番なのです ページ31
「それで、何か言う事は無いのかな？」
ヒロトさんが帰って来た後もお説教は続きます。
というかメインはこの人からと言うか。
お日さま園にはどう話が伝わってるかわかりませんが
さっきの口振りから、私がお父さんに会いに言った事は伝えていないのでしょう。
ヒロトさんは私の事情をある程度理解しているので。
今だって、人払いをされたリビングでヒロトさんからお説教されているのです。
…まぁ、深夜に差し掛かっているので
起きている人なんていないんですけれど。
「えーと…足、ヤバいから…座っていい…？」
「…狩屋君？」
「だ、だって…何時間正座させられたと思ってんの…痺れるなんてモンじゃないから…」
言われてみなくても確かに足はヤバいです。
数時間も冷たい玄関前で正座させられ
ヒロトさんが帰って来たと思ったら今度はリビングで立ちっぱなし。
足なんて動かしたら大変ですよ。
さっき歩きましたけど、痺れ過ぎて最早感覚ありませんからね。
1歩歩く度にｿﾞﾜｿﾞﾜって電気が走って、次の1歩が踏み出しにくいんです。
確かにそろそろ普通に座りたい所…
ヒロトさんの座っている椅子の正面にも丁度椅子が2つ並んでいますしね。
「…何か、言う事は？」
「えっ…？だ、だから足ヤバいから…座らせて…」
「
あるよね？言わなくちゃいけない事」
「「………………」」
…久しぶりに聞いた、ヒロトさんの低い声。
普段は温厚で優しくて、それでいて少し過保護で。
いつもはﾆｺﾆｺ笑っている人が怒っているんです。
怖いなんてもんじゃないでしょう。
特にヒロトさんは格別です。
ヒロトさんが本気で怒ったら八神さんなんて目じゃないのです。
実際、ヒロトさんのお父さんが大切にしていた壺を割ってしまった時はそれはそれはもう。
当時はまだ幼く、またヒロトさんも成人してはいませんでしたけれど、それでも迫力があって夢に出て来る事もあります。
「…ねぇ、A」
「ひゃい」
そんな声で名前を呼ばれ、私はﾀﾞﾗﾀﾞﾗと汗を流す。
あまりの恐怖に変な返事をしてしまい、相手の気を害していないか思わずヒロトさんの顔色を伺う。
逃げたい…今すぐ部屋に逃げ帰りたい。
しかしそんな事ヒロトさんが許すワケがありませんし
もし許したとしても痺れた足が言う事を聞かないでしょう。
詰みました。
さようなら、不動さん。
今度は女性らしい体に生まれ変わってから会いに行きます。
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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