◇ラプンツェルと汚い顔 ページ25
「っ…っ……？！」
なんも言われないでそんな事されたものだから。
私は声を出すのも忘れて、ただただ目を見開く。
視界が…広い。クリアに見える。
いつもは前髪の隙間から見ていたから。
「……なんだ、そーゆー事か」
驚き過ぎて頭が真っ白になっている間に、タカナシは私のコンプレックスを確認してから、すぐに片手を私から離した。
ﾊﾟｻﾘと前髪が私の目元に降りてきて、また視界が髪の毛で覆われる。
瞬間、私は自分の顔を見られた事をやっと認識して
私は思わず後退りながら、前髪を抑えた。
「なっ……な、何するの！？」
「何、って…アンタがそこまで気にする�牘�い顔�瓩鮓�ただけだけど？」
「なんで…なんで、わざわざそんなっ…！そんな！
見られたくないって言ってるのにっ……！！」
……タカナシはフドウより意地悪かも。
だって見られたくないって言ってるのに
わざわざ見る、フツー？
もしかしてタカナシは私の事、嫌いなのかな。
自分の見られたくないモノを見られた。
私は嫌な気持ちでいっぱいになって、悲しくなって。
しまいには涙が滲んできて、鼻を啜るとタカナシは「え、そんなに…？」とようやく狼狽え始めた。
「別に気にするようなものでもないじゃん！」
「でも……汚いから……」
「汚いって…その�爛愁丱�ス�瓩了�でしょ？」
「……うぅ」
……私の顔にはソバカスがある。
鼻を中心に元の肌よりも濃い色の変な点々が幾つも、幾つも。
小さい頃からずっとあって、何をやっても全然取れない。
しかも知らない子から『汚い』なんて言われたら、気にしないはずがない。
だから隠した。前髪で。
私、髪の毛伸びるのは早いから。
それに前髪切る手間も減るし。
おかげで視界は悪いけど、でももう『汚い顔』だなんて言われなくなった。
私は滲む涙を腕で拭う。
これからお出掛けするのに、こんな事されたら気分は台無しだ。
「…ゴメンって。まさか、そこまで気にしてるとは思わなくって」
タカナシはまた間を開けてから、私に謝った。
いつもは強気なのに、この時は珍しく眉根を下げて。
そんなタカナシを見たらなんだか調子が狂っちゃって。
私はｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞと鼻を啜りながらも首を縦に振ると
タカナシは苦笑いを浮かべた。
「…でもさ、本当に気にする事ないと思うよ。
意外とアンタ可愛いし」
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＊IJu＊(プロフ) - アインツバル(家のパソコン)さん» コメントありがとうございます〜！僕にはもったいない嬉しいお言葉…(´；ω；`)ノロノロ更新ですが、これからも頑張ります〜！ (2019年12月8日 15時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル(家のパソコン) - わぁぁぁ、続編本当におめでとうございます！もう文章が光り輝いて見えるレベルですね……これからも作者様のペースで頑張って下さい、ずっと応援してます！ (2019年12月7日 18時) (レス) id: ae0283035e (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 時雨（元．不動彩香（アヤカ））さん» コメントありがとうございます〜！嬉しいお言葉頂きました(*´∀｀)これからも更新頑張りますっ！！ (2019年12月1日 1時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨（元．不動彩香（アヤカ））(プロフ) - 続編おめでとうございます、やっぱり貴方は凄いです！最初の一ページから素敵です、更新頑張って下さい！応援してますね！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: b421c0e73a (このIDを非表示/違反報告)
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