アイツさえいなければ【白竜】＊ハル様リクエスト ページ9
「特訓お疲れ様、白竜」
そう言って俺の肩に手を置くのは、最近此処ゴッドエデンにやって来た少女、Aだった。
彼女はフィフスセクター内唯一の女で、しかも強い。
この間コイツと1対1で闘ってみたが……その強さは剣城と同じぐらい…いや、もしかしたらそれ以上かもしれん。
性格は非常に無口で、無駄な事は一切話さない。
だが根暗ってワケでも無く、よくこうして特訓終わりには俺や他の連中にこうして労りの言葉を掛けてくれるのだ。
「ああ、ありがとう」
俺は短くお礼を言うと、タオルで汗を拭うフリをして目をそらした。
……コイツと話していると、何だか妙な気持ちになる。
体が火照って、鼓動が速まり、いつも通りに振る舞えない。
これはどういう事なのだろうか。
何かの病気なのだろうか。
「…！」
何て考えていると、Aは不意に目を輝かせて俺から離れて何処かへ言ってしまった。
……何処へ行ったのかはわかる。
今日は“アイツ”と同じチームで特訓したからな。
「お疲れ様、京介！」
剣城 京介。
俺にとって絶対に負けられない相手であり、最近Aとよく一緒にいる奴。
Aはアイツの事を気に入っているみたいだ。
だって剣城と話している時だけ、表情がパッと明るくなる。
それに、何だか嬉しそうだ。
「…ありがと」
「今日はどんな特訓をしたの？」
「いつもと対して変わらない」
「…京介って、いつもそうやって教えてくれないよね」
……何故だろう。
あの2人が話している所を見ると、何だか不安な気持ちになる。
モヤモヤとした蟠りが充満し、物凄くイライラする。
やはりこれは何かの病気なのだろうか。
−−−
結局俺がこの妙な心境を理解する事は出来ず
しばらくそのまま同じような日々を過ごしていたが
「つ、剣城が…？」
ある日、剣城がゴッドエデンを出て行ったという話を耳にした。
初めて聞いた時、俺は驚いた。
何せアイツは俺にとってライバルに近い存在だったのだから。
そんな奴が突然、何も告げずに出て行ったんだ。
驚かないワケがない。
「京介っ…」
もちろんAも驚いていた。
その時のAの驚き様と言ったら…
いや、驚くと言うよりショックを受けているようだった。
その数日後、Aは剣城の後を追うようにゴッドエデンを出て行った。
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
