歪んだ一方通行【キング】 ページ5
「ありがとう、手伝ってくれて」
仕入れた物を運ぶ手伝いをしてくれているAとゴウセルにお礼を告げた。
するとAはニコッと微笑みを浮かべる。
「ううん、ぜーんぜんっ！」
「Aに頼まれたからな」
「アハハ…相変わらずだね、ゴウセルは」
なんて帰り道で談笑していると
ふとAは顔から表現が無くなった。
「…ねぇ、キング」
「ん？」
「キングはさ、ディアンヌの事好き？」
「…えっ？」
唐突の質問にオイラは間抜けな声を出してしまった。
Aは真剣な表情でオイラを見つめる。
あああ、コレ絶対さっきの事だっ…！！
さっきオイラが窓からディアンヌをずっと見てたからっ…！！
それでオイラがディアンヌの事好きだってバレたんだ…！(※もう皆にバレてる)
ど、どどどどうしよう…！？
とりあえず、此処は誤魔化さないと…
「いっ、いやっ…？そ、そんな…ディアンヌの事なんて、別に……」
「正直に言ってよ」
「うっ……」
駄目だ、言い訳させてくれない。
オイラは彼女から目をそらし、少し考えると
ゆっくりと、首を縦に振ってみせた。
「…そう」
Aはそれだけ言うと俯き、髪を弄り出す。
その表情は何だか悲しそうな…
「…それってさ、私がキングの事好きって言っても変わらない？」
「………はい？」
そして彼女は不意に顔を上げると、無表情でそんな事を言い出した。
……えっ？好き？お、オイラを？Aが？
「……えっ！？」
唐突の告白にオイラは驚きを隠せず、思わず持っていた荷物を落としてしまった。
中身は多分大丈夫だと思うけど…
って、そんな事よりも…！
「…A、オイラの事…好きなの…？」
「…うん、好き、大好き」
Aはそう言うとニコッと微笑んでみせた。
その笑顔には不覚にもドキッとした。
「…ダメ、かな？」
Aはジッとオイラを見つめ、返事を待つ。
オイラは少し落ち着いて頭の中を整理すると、深呼吸をしてから返事を返した。
「ご、ごめん…A。
Aの気持ちは嬉しいけど…でもオイラはディアンヌが好きなんだよ
…ホント、ごめん…」
「…そっ、か」
正直にそう告げると、Aは俯いて黙り込んでしまった。
…絶対怒っちゃった、よね…
でもオイラ、それでもディアンヌが好きだから…
「……ゴウセル」
「了解」
暫くしてAはボソッと呟くと
ゴウセルは神器をオイラに向けた。
歪んだ一方通行【キング…？】→←今日は夕日が綺麗ですね【皆帆】
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
