マゾ松【一松】 ページ38
「……ねぇ、こんな事して楽しい？」
私は問う。
私の足元に転がって、私に踏みつけられてるドM松に。
「あっはっ、もっ…と……もっと、強く……！」
するとヤツは恍惚の表情を浮かべ、それっぽい吐息を吐き出しながらそれっぽい声で私を見上げる。
私は眉を顰め、彼の腹にグリグリと踵を押し付けると
ヤツは男性にしては甲高い声で喘いだ。
「…ねぇ、もう良いでしょ？やめていい？」
「まっ、だ……もっと……」
「いや、そろそろ誰か帰って来るって。
これ見られたら勘違いされんの私だから」
「やだぁ…！もっとふんでぇえ…！」
「こんのクソマゾ松が」
思わず口走ってしまったこの言葉はどうやらヤツには逆効果だったらしい。
クソマゾ松は実に嬉しそうに肩を反応させると、「もっと言って」と私にせがんで来る。
ああ、もう。言わなきゃ良かった。
「…言ったらやめていい？」
「はっ、やく…言って…」
「言ったらやめていいか聞いてるんだけど？」
「いいから、やめていいかっ、らっ…！」
「……はぁ」
本当かな。
返答を見るに『まだ足りない』なんてせがまれる未来しか見えないんだけど。
いや、だったら1回で満足させられるようにすれば良いのか。
このマゾ松が満足するSな攻めをすればそれで。
私は溜息を吐くと、ヤツを踏んでいた足を退けた。
一松は「へっ…？」と間抜けな声をあげ、目を見開いて縋るような瞳で私を見る。
私はその上に跨ってヤツを見下ろすと、右手の人差し指と中指を立て、少々気は引けたがソレをヤツの口の中に突っ込んだ。
「んぐっ…？！」
一松は一瞬驚いたような顔をするが、私の指に歯を立てないので嫌ではないようだ。
そのままバラバラに動かしてみれば
ヤツの目はとろんと溶けて、口の端からだらしなく涎を垂らす。
「んぅ……んっ…」
「おい、マゾ。私の指の味はどうだ？そんなに美味いか？」
ヤツの舌を指でグリグリ挟みながら、私はなるべく低い声でそう吐き捨てると
ヤツはだらしなく口の端を歪めて気色の悪い笑みを浮かべた。
ヤバイ、コイツ本当にヤバイ。
やっててこっちが気分悪くなる。
「そうかそうか、ならゆっくりと味わえゴミクズ。
ほら赤ん坊みたいにしゃぶってよ。その汚い口でさぁ」
「あっ、ひゅ……は、あ…！」
「へったくそだなぁ、もっと上手に出来ないの？」
だけど何より気持ち悪いのは
この行為を楽しんできてる自分自身なんだよねぇ。
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
