白いバラと彼女【カラ松】 ページ33
清楚で美しく、なんの穢れも知らない彼女。
そんなキミに俺はある日、白いバラを一輪プレゼントした。
「…………………ありがとう、カラ松君」
すると君は酷く驚いた顔をした後
悲しそうに笑って、俺のプレゼントを受け取った。
プレゼントが気に入らないのかと俺は一言謝ったが
君は「違うの」と首を横に振って、肩を竦めた。
「とっても嬉しいわ。花は好きだから。
今まで貰ったどんなプレゼントよりも、ずっと」
そう言って君は微笑むと、俺の胸の中に顔を埋める。
俺は最初戸惑ったが、そのままそっと、君の背中に腕を回した。
君を抱き締めた感触は今も尚覚えている。
次にあった時、君は君の家のお風呂場にいた。
浴槽に溜まった水は真っ赤に染まり、その中に白い君の手が突っ込まれていて。
慌てて彼女の手を浴槽から出して助けようとしたが、遅かった。
冷たくなった君はもう微笑む事も無いまま、永遠の眠りについてしまった。
「っ……うっ……うぁ……！！」
俺は泣いた。
君を抱き締めて、泣き崩れた。
そして責めた。自分を。
彼女がこんなにも思い詰めていただろうに、気付けなかった自分を。
どうして。
どうして、君はこうなってしまったんだろう。
どうして、教えてくれなかったんだろう。
こんなのあんまりじゃないか。
俺は彼女を愛していたのに。
「…A………っ！！」
何もわからないまま、愛しい君の名を呼んだ。
返事は返って来なかった。
俺は、ずっと泣き続けた。
彼女の傍らには、真っ赤に染まったカミソリと
茎が折られた白いバラが一輪、寄り添うようにそこに存在していた。
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
