やっぱ長男【おそ松】 ページ22
昨日は散々な1日だった。
仕事では失敗するし。
定期落とすし。
しかも友達とお揃いで買ったストラップが切れてどっかにいっちゃったし。
…ツイてない。
何もかもが、ツイてない。
あんまりにも悪い事ばかり続くと全てが嫌になってしまう。
…どうして、私ばっかりがこんな目に。
「Aはっけーん！」
なんて考えながら宛もなくトボトボと歩いていると
不意に後ろから誰かが突進して来た。
肩には腕が回され、私は思わず振り返る。
「…おそ松…」
「せいかーい！流石、俺の大親友！！」
するとそこにはおそ松の笑顔があり、私は苦笑する。
相変わらず元気な人…
「ねぇねぇAーー今暇？
そしたら俺と遊ぼうよーー！誰も遊んでくれないよーー！」
彼は私の隣に並ぶと私の腕を引っ張り、まるで小学生のように私を誘う。
……これでも一応、6人兄弟のお兄さんなんだよね…
「ご、ごめんねおそ松…私、今はそんな気分じゃない……」
いつもだったらすぐ乗っていた話だったのだが
今の私はその気には到底なれなくて、断った。
行ってもいいけれど……きっと楽しめないだろうし。
それではおそ松に失礼だ。
「…何かあった？」
おそ松は私の返事に目を丸くさせると、首を傾げて私に尋ねた。
まるで心を見透かされたようで、ちょっとびっくり。
「…いや…別に」
「嘘でしょ？だっていつもより元気無いもん。
俺と遊んでくれないしさー」
「……」
…私、元気無かったのかな。
いつも通りに振舞ったと思うんだけど。
一瞬彼に話を聞いてもらおうかとも思ったけれど、やめた。
だってあまりにも下らないから。
ちょっと悪い事が続いただけでこんなんなって。
でも上手い言い訳が思い浮かぶ事も無く、私は彼から目をそらして黙り込む。
「……そっか」
するとおそ松はフッと笑みをこぼし、私の頭の上に手を置いた。
こんな事はあまりされた事が無かったので、私は驚いて思わず彼の方を見る。
「Aに何があったかはわからないけど…言いたくないなら聞かないどく」
頭の上に置かれた手はゆっくりと動き出し、それは優しく私の髪を撫でる。
「だけどさ、そーゆー悲しいするのはやめてほしいな？
俺も悲しくなっちゃうからさ」
彼は私の目を真っ直ぐに見てそう語りかけると、ニコッと懐っこい笑みを浮かべる。
瞬間、私の頬に温かいモノが流れ出した。
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
