好きなモノ【風丸】＊ハル様リクエスト ページ20
私、Aは今日久々に幼馴染みの風丸の家にお邪魔していた。
と言うのも風丸から誘って来たんだ。
「今日俺の家で食事してかないか」ってね。
なんでも私の大好きなモノで風丸が何か作ってくれるとか。
何だろう？とっても楽しみ。
「お待たせ、A」
風丸の作る料理を予想しながら待っていると
彼は湯気の立ったお皿を私の前に置いた。
ソレにはステーキが乗っていた。
分厚いステーキが。
程よい焼き目とスパイスの香りが食欲を唆る。
「うわぁ、美味しそう！」
私は手を叩いて思わず笑みをこぼした。
恥ずかしながら、私はお肉に目が無いのだ。
私の好物を知ってるのは幼馴染みの風丸と私の彼氏の佐久間だけ。
だって恥ずかしいじゃない？
女の子が「お肉が好きです」なんて。
どうせならチョコレートとかマカロンとか、もっと女の子らしいものを好きになりたかったのだけれど、どうしようもない。
「どうぞ召し上がれ」
「えっ！いいの？」
「もちろん。今日はお前の為に腕を振るったんだ」
「じゃあ、遠慮なく…！」
「いただきます！」と私は感謝を込めて手を合わせると、ナイフとフォークを使ってステーキを一口。
そりゃあ、とっても美味しかったよ！
今まで食べた事無いお肉の味だったけど、すぐに私は虜になった。
「コレ何の肉？
何だか不思議な味がするんだね」
私はステーキを頬張りながら、ニコニコと笑顔で頬杖をつきこちらを見つめる風丸に尋ねる。
行儀が悪いけど、気にしない気にしない！
「…ああ、確かに珍しいかな。
気に入ったか？」
「うん！とっても美味しいよ！
風丸の料理の腕もあるのかな？」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
風丸は私の質問に笑顔で答え、ついでに私の口元に付いていたソースを指で取ってくれた。
久し振りにそんな事されたから、私は少し恥ずかしくなって目をそらす。
「どうした、A？顔赤いぞ？」
「いっ、いつまでも子供扱いしないでよ！
言えば取ったのに…」
「なんだ、照れてただけか」
「照れてないっ！」
すると風丸に見透かされて、私は思わず叫んでしまう。
もう…風丸ったら、いっつもこうなんだから。
「…良かったな」
クスクス笑っていた風丸だったが
ふと彼は薄く微笑むと、目線を私の顔より下に下げた。
少し気になって「どうしたの？」と尋ねると
彼は答える代わりに私の頭を優しく撫で、さっきとはまた違った笑みを浮かべるのだった。
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
