俺が守ってあげるから【松風】 ページ15
「…はぁ…」
私は教室の扉の前でピタリと止まる。
此処は私の教室。
だけど私にとっては普通の教室じゃない。
この中に1歩でも踏み入れれば、そこは私にとっての『地獄』と化す。
……大体察したかと思うけど、私はいじめられているの。
初めは些細な事だった。
ただちょっと、怖い女子グループの1人とぶつかっちゃっただけなのに。
いつの間にか、私のクラスの人がほとんど敵となった。
ほとんど、って言うのはまぁ…それ以外の傍観者の事なんだけど。
私には何もせず、だけど助けもしてくれない。
ただ見てるだけの人。
あと、他に……
「…」
意を決して今日も教室の扉を開く。
するとクラスの中の1人が言うのだ。
「今日も気やがったよ、コイツ」なんて。
そして皆私の周りに集まって……
「……？」
……あれ？
教室に入って私は目を見張った。
だって、誰も何もして来ないんだもん。
誰も何も言って来ないんだもん。
いつもだったら、こんな事有り得ないのだけれど。
………何か、企んでる…？
それにしては教室の雰囲気が可笑しい。
何だか……皆、私を怖がっているような……
「おはよう、A！！」
なんて考えていると、ひょこっと松風君が微笑みながら私に挨拶をしてくれた。
彼はいつも私の味方でいてくれる、唯一信頼出来る人だ。
こんな私をいつも助けてくれるし、話も聞いてくれる。
「俺が守ってあげるよ！」って励ましてくれる。
とても優しい人。
…でも、今日は珍しいな。
こんなに早く学校に来るなんて。
「お、はよう、松風君…」
私もぎこちなく微笑んでそう返す。
すると松風君は嬉しそうに笑った。
「…ねぇ、松風君。
皆の様子が可笑しいんだけど…何か知ってる？」
私はクラスの様子が気になって、小声で松風君に尋ねてみる。
だけど松風君は「え？」とキョトンとした表情をすると、すぐに苦笑いした。
「さぁ？だけど、きっと大丈夫だよA」
「…え？何が…？」
「でも何かあったらまた言ってね。
俺が守ってあげるから！」
意味深な松風君の言葉に疑問を抱いていると、先生が丁度入って来た。
瞬間、皆はそれぞれ自分の席につき、私達も1度分かれて自席に向かう。
………あれ？
今日、あの怖いグループの人達、いないんだ。
彼女がいればそれでいい【真名部】→←夢か幻かそれとも【七つの大罪】
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
