人形遊び【南沢】 ページ13
「おはよう、A」
朝、7時に起床してすぐそばの椅子に座る少女に挨拶をする。
すると彼女は無表情で
『おはよう』
と言うのだ。
そんな彼女が愛しく感じ、俺は彼女の青白い頬を撫でる。
熱は無く、ひんやりとしていて気持ちいい。
頬を撫でていた手を頭に持ってきてポンポンと優しく撫でてから、俺は学校へ行く支度を始めた。
『今日も学校なの？』
「ああ、学校。
まったく、面倒くさいよなー」
『本当、学校は面倒』
「Aは良いよな、学校に“行けなくて”」
『でもお留守番は寂しいよ、篤志』
「…へぇ、寂しいんだ？」
着替えている途中だったが再び彼女の前まで行って、俯いている彼女の顎をクイと上げた。
彼女の虚ろな蒼の瞳には俺だけが映り込み、俺は顔を近付けるとそのまま彼女の冷たい唇にキスをした。
「…けど、今日はそれで我慢な？
流石に“3日連続で休んだら怪しまれるかもしれない”だろ？」
『……そう』
そして優しく彼女にそう言い聞かせ、そっとまた俯かせる。
そして彼女の体にはなるべく触れないように抱き締めて、頬をすり寄せた。
『わかった……我慢する。
その代わり、帰ってきたらいっぱい構ってね？』
「ああ…もちろん、可愛がってやるよA」
『本当に？嬉しいな』
彼女の嬉しそうな口調を聞いて俺は身を離すと、着替えを再開させた。
すぐ後ろにはAが椅子にキチンと座っている。
流石に女の前で着替えるのは…なぁ？
「…じゃ、行ってくるなA」
『うん、行ってらっしゃい、篤志』
鞄を持って部屋を出る前に、Aともう一度キスをして扉へ向かう。
最後に部屋の中心に佇む真っ赤な彼女を見て微笑むと
俺は部屋の扉を閉めて、鍵を掛けた。
夢か幻かそれとも【七つの大罪】→←最後の初キスは終わりの真ん中で【真名部】
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
