知り合いだったんだ ページ39
「ほらよ、麦茶…」
ｺﾄﾘ、と3人の前に麦茶の入ったコップを置くと、3人の内2人は俺を睨みつけ
1人は「ありがとうございます」と微笑みを浮かべて、1口飲んだ。
………まさか、古城の友人であり、変わり者3TOPが此処に来ているとは思わなかった。
あの時会った見覚えのある少年達は、真名部と皆帆と瞬木だったのだ。
目が合った直後は大変だった。
まず瞬木が物凄い速さで駆け寄って来て、俺のジャージ引っつかむや否や「Aは何処だっ！？」なんて、まるで誘拐犯に迫るような顔して迫って来てよ。
遅れて皆帆が間に割って入ってきて、一安心したら今度は真名部が同じような事聞かれて、もう大騒ぎ。
このままじゃ拉致が明かないと思った俺はとりあえず皆帆と一緒に2人を宥め、何とか大人しくさせてこのマンションに来させてやった。
ホンット何なんだよ、真名部と瞬木…
俺の服引っ張るわ、暴言吐くわ、睨みつけるわで。
類は友を呼ぶってか？
「それにしても、立派なお部屋ですね。
不動さんの自宅だったりするんですか？」
「いや……そうじゃねーけど」
「そうですか…やっぱり」
皆帆は半分程減った麦茶を机に置くと、部屋を見渡して感想を述べるが
俺が質問に答えると意味あり気に微笑んで、また再び部屋を見渡した。
………何が『やっぱり』だ。
何を予想してるんだ、ギョロ目野郎。
「……てゆうか、何でお前ら此処にいンだよ？」
見事に会話が続かず、沈黙が流れたので俺はずっと気になっていた疑問を尋ねる事にした。
すると意外にも瞬木が口を開き、説明してくれた。
「…真名部が『Aと連絡取れない』って言ってきて、それでお日さま園行ったんだよ。
そしたらアイツ、隣の県の友達の家に泊まるとかで冬休み中は戻って来ないとか言うじゃん」
「でも、話している内に皆帆君がその話は嘘だと気付き始めましてね。
問い詰めた所、あっさりとワケを教えてくれて、こうして来てみたわけです」
途中で真名部が引き継ぎ、彼は無愛想な顔してそう告げるとﾁﾗﾘと横目で皆帆を見遣る。
すると皆帆は何処か誇らしげな顔をしていて、俺は非常に腹立った。
……基山、アイツ帰ったら潰す。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
