どんな夢見てるんだ ページ27
「……………」
ふと目を覚ますと違和感を感じ、俺は寝ていたソファの下に目をやった。
するとそこには何やら黒い塊があって、規則正しい寝息を発しながら眠っていた。
………何で、こんな所に古城がいるんだよ。
しかも頭から真っ黒い毛布被って。
「ったく……コイツは……」
俺は頭をガシガシ掻きながら起き上がると、毛布の隙間から彼女の顔を伺った。
毛布の下では案の定古城が、すやすやと寝息を立てて幸せそうな無表情を浮かべて眠っていた。
ペチペチと軽く彼女の頬を叩いてみるが、起きる見込みはないようだ。
コイツ……昨日もコレだったな。
スマホの時間を見ると夜中の4時。
まだ外は明るくもなってない時間。
つか俺も俺でなんでこんな時間に起きたんだよ…眠いったらありゃしねぇ。
一瞬見なかった事にしてこのまま眠ってしまおうかとも思ったが、流石にやめた。
風邪になったら面倒だもんな。
今冬だし。
俺は渋々ソファから下りると、古城を毛布ごと横抱きにしてそのまま寝室へと向かった。
つかコイツ、なんでこっち来てんだよ…
なんだ？1人じゃ眠れないってか？
だから夜中にこっち来てんのか？
だったら枕も持って来いよな…って、そうじゃねーよ。
溜息を吐きながらも寝室に入ると彼女を起こさないようにそっとベッドに下ろしてやり、彼女を包んでいた毛布をちゃんと肩まで掛けてやる。
古城は依然として幸せそうな無表情を浮かべたまま、眠っている。
一体どんな夢見てやがんだ。
「ったく…手間の掛かるヤツだな、お前は」
ぐっすり眠る彼女を尻目に俺は小声で吐き捨てると、ゆっくりベッドの脇に腰を下ろした。
そして彼女の間抜けな寝顔を見て、おもむろに手を伸ばす。
「…ホントにぐっすり寝てんのな」
ぷにぷにと頬を突っついても、やはり起きる気配は無い。
ま、起きたら起きたで面倒だから好都合だけどな。
「ん……」
そんな彼女の頭をそっと撫でてやると、古城は口元を綻ばせて珍しく微笑んだ。
……ホントにどんな夢見てやがるんだ。
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＊IJu＊(プロフ) - 秋さん» 御指摘コメントありがとうございますー！ 寝惚けてたんですかね…わかりやすくご説明して下さりありがとうです…！早速直してきます！ (2017年9月8日 21時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 『元気だったんだ』の回の、お菓子を買って良いか問いかける台詞の「不動さん」が「不動ん」になってますよ〜 (2017年9月8日 21時) (携帯から) (レス) id: 66483bffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァノア(プロフ) - 続きが気になります！ 確かに明王カッコいいですよね！ (2017年7月7日 21時) (携帯から) (レス) id: be32b6886c (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 菜桜 エネさん» コメントありがとうございます！ 同士でしたか…！不動さんカッコイイですよね、素敵ですよね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そう言って貰えて嬉しいです…！ 更新頑張ります(∩´∀`∩) (2016年8月6日 22時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
菜桜 エネ(プロフ) - 私も明王大好きです！いいお話だと思うので、更新頑張ってなのです。 (2016年8月1日 6時) (レス) id: f7768399a3 (このIDを非表示/違反報告)
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