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注意報▼31 ページ31

「に、逃げてない」




頭の中が真っ白になって


彼からとりあえず離れたくて



私は焦りながらそう呟く





「え?どこをどう見たら、逃げてないなんて言えるの?」







だけど、彼が私に返答してくる言葉は
完全に怒りが含まれてて
どんどん私をパニックに陥らせる




「…逃げてない…」





「なに?それしか言えないの?」




威圧感のすごい彼の言葉に
怖くて
涙が出そうになる







「そうやって泣くってことはさ、僕のこと嫌いなわけ?」




出そうって思ってはいたけど、

目尻に雫が溜まって溢れてしまったらしい







嫌いじゃない。


嫌いじゃないのに



彼が怖くて何も言えなくて




ため息を吐いた彼を見てたら





ああ、もう相川君と話せることなんて
なくなっちゃうかもしれないって


そう思ったら自分に勇気が出ないことか
悔しかった







相川君はそのまま校舎の中に戻っていこうとしていて

振り返る瞬間に


「もう、わかった。話しかけないよ。ごめんね」






そう呟いた彼の制服を掴んた




「嫌いじゃないっ……相川君のこと嫌いじゃないもん」







私にしては叫んでしまったかもしれない






彼が私の顔を見て
驚いていたのは覚えてる






だけど、恥ずかしくなってしまった私は
彼の服からすぐに手を離して




昇降口から急いで出た









*



*







相川君と話せなかったらもう仕方ないよね








坂田君には
相川君ともう話せないかもって言っておかなきゃ…









__________________________________




「あれ、まふくんどないしたん?」





「ねぇ、坂田…」



「怒ってるん?」




「……朝、Aと何話してたの?」






そう呟いた相川に坂田はクスッと微笑んで






「まふくんには内緒や」



と意地悪そうに笑った

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Rmd(プロフ) - さくさん» ありがとうございます!!続編ってどうしても考えるの難しくて、いい案が出たら書こうかなって思います!!こちらの作品も読んでくださりとても嬉しいです(^^) (2019年6月9日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
さく - とてもよかったです!おわってほしくない! (2019年6月2日 19時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 美桜さん» こちらこそコメントをして下さりありがとうございます!!新しい小説も楽しんでいただけるようなものにしますね!(^^)/ (2019年2月7日 22時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 返事くださりありがとうございます!新しい小説も見ますぞ! (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8e80da8dc1 (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - アリスさん» 幸せになっていただけて嬉しいです!!デロデロに溶けていただけて良かったです!!!!!\(^^)/ (2019年2月5日 17時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rmd | 作成日時:2019年1月13日 22時

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