意地悪注意報【まふまふ】

注意報▼11 ページ11

「これでよく眠れるんじゃない？？」




相川君は私の顔をみてそういう。




だが、今度は違う理由で寝れなくなりそう



彼が原因で眠れないだなんて
何処かのヒロインのようだ



「たぶん…」




「え？あ〜そっか…僕が持っているこのカードも返してもらえないと安らかな睡眠は返ってこないか〜」





まるで、彼の言葉は私を見透かしているようだ




だけど本当にそれだけじゃない。






相川君にはファンクラブというのが存在すると聞いたことがある




名前だけしか知らず、最近クラスが同じだったことに気づいた私はそういうものに疎すぎてあまり詳しくないのだが







なんでも相川君と仲良くしすぎると
見えない圧力に潰されるとか聞いた


怖。





正直そっちが怖くて寝れなくなるんじゃないかなんて思ってる









「そうだ、今日は僕、女の子と遊ぶ予定あるから帰るね」







私が雑誌を熟読している間に彼はカバンを持っていた。





ああ、私そんなに寝ていたのか




「そ、そうなんだ」




「遊び足らないしね」



Aが遊んでくれないからさ〜なんて冗談はよしてほしい





彼は保健室を出る時、
扉を開けるのを一度やめて


ベッドの上にいる私を見た







*





「今度は雑誌のお礼にデートしようね？」






可愛さが溢れてて


そういう彼だからこそ

女子は好きになってしまうんだろうな。



彼が自分の推しだったら







他の女の所へ行くなんて…




意地悪だ。ってきっと思ってしまうと思うんだろうな

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