2 ページ4
その門は『ギィー』と音を立てて開いて行った。
その刹那俺の顔の横を何かが通った。
頬にかすれたせいか微かに血が出ている。
俺は瞬時に判断した。
あぁ、これは刀だと。
幸い門などの硬いところに当たらず、生い茂った草の中に落下したので折れてはいないみたいだ。
投げてきたのは誰だろう。
そう思い、刀が飛んできた方向を向いた。
その刀剣男子の名は........『薬研藤四郎』だった。
見るに耐えられないほどの傷がたくさんあった。
とりあえず俺は刀を拾う。
折られると思ったのか奪い返そうと俺に向かって走ってきた。
丸腰じゃ何もできないだろ。
とりあえず手入れ？かなんかをして治す。
一刻も早く立ち去りたい。その思いが強い。
たとえ刀の付喪神であろうとも、俺にとっては人間と同じ姿をしているんだから代わりはない。
俺が立ち去ろうとした瞬間、薬研藤四郎が話しかけてきた。いや、正確には注意してきたが正しいかな？
薬研「直してくれたのはありがたいが、一刻も早くここから立ち去ってもらおうか。大将に見習いを追い返さないと兄弟を折ると人質に取られて脅されてな。」
「そうか。別にお前の兄弟が折られようと俺には関係ない。俺はここの審神者を殺しに来ただけだからな。」
薬研「審神者を殺すのか？止めといたほうがいいぜ。返り討ちに合う可能性が高いからな。」
「別に俺が殺されたところで誰も悲しまないし、政府としてもただの『駒』としてしか扱われてないからな。どうだっていい。とりあえずどいてくれ。」
「なら....なら、見習いは俺っちたちを助けてくれ！！」
「え.....。いや別にいいけどさ、自分でも助かろうとしないんだったら助けるつもりはないぜ？」
薬研「え.......？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
TAFUU*マリ(プロフ) - 碧さん。ありがとうございます。笑全然気づいていませんでした (2019年9月13日 17時) (
レス) id: 5d2d646a68 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - タイトルがブッラク本丸になってて草 (2019年9月12日 12時) (レス) id: 972b467694 (このIDを非表示/違反報告)
Adam001 - 面白い、から、更新頑張って、下さい。 (2019年8月21日 12時) (レス) id: e71f9e4ab9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：TAFUU*マリ | 作成日時：2018年10月18日 20時
