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地元ということもあってか、俺たちは行く先行く先で騒がれる。
写真お願いしてもいいですか。握手してください。
姉ちゃんとの時間邪魔すんなや。
こちとらもうすぐ姉ちゃんと離れるんやぞ。
俺の気持ちも知らずに優しい姉は身を引く。
ひとり了承したらまたひとり、またひとりと人数が増える。
これでは姉との時間が減る。やめろと怒鳴りたいのを抑えるのは姉が傍にいるから。
「宮くんたちと一緒に
「どっちかの彼女とか？それやったらめっちゃ嫌やねんけど」
「ていうか、侑くんのSNS載ってたひとちゃう？」
「あー可愛いひと写ってるってちょっとバズってたやつか」
「言うてやな」
周りに居る雌豚共の話し声が耳に届く。
悪口を言うなら聞こえないところか俺たちが居ないところでしてくれ。
そもそも、姉の悪口は陰で言おうが許せない。
姉にも聞こえているであろう今は特に許せない。
俺は話しかけてくる奴らを睨んで口を開いた。
「もうええか。この人との時間邪魔されたないねんけど」
俯く姉の肩を抱く。
あなたにはそんな顔しないで欲しい。
ずっと、笑っていてくれ。
治も加勢してきて、姉の頭に手を置いて雌豚共を睨みつける。
「この人が可愛ない思うやつは眼科行き」
「ちょ、2人とも何でそんな怒ってるんっ」
「怒っとらんよ。ただ、俺らの
俺たちの身内だと分かった瞬間、手のひらを返して可愛いお姉さんだなんだと抜かす奴らに反吐が出る。
そんなんやからお前らはブスやねん。
「姉ちゃん、次あれ食べよ」
「サム食いすぎやろ」
「ええやん。なぁ、姉ちゃん」
「姉ちゃん味方に付けようとすんな！ていうか姉ちゃんそろそろ甘いの食べたい頃やろっ？」
「よぉ分かったなぁ。どっか入る？いっぱい歩いたから休憩しよ」
見たか。
俺たちは姉のことをよく知っているし、姉は俺たちのことをよく知っている。
長年ずっと一緒に居るのだ。
お前ら如きが姉や俺たちに嫉妬するなんて100年早い。
ざまぁみろ。
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宮瀬(プロフ) - 非常にすきです (3月14日 7時) (
レス) @page41 id: 1103f6dc65 (このIDを非表示/違反報告)
aikarino(プロフ) - すてき (9月20日 0時) (レス) @page41 id: 6a0c38d02f (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 素敵な姉弟愛の物語で、とても感動しました。お姉さんもツインズも、お互いのことが大切なのがひしひしと伝わってきて、泣きそうになりました。色々な愛の形をこの作品で感じられて、胸が温かくなりました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました！ (9月17日 23時) (レス) @page42 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
えるるるる(プロフ) - めちゃくちゃ読みやすい…！綺麗なお話だ…すごくすき… (2022年6月23日 20時) (レス) @page42 id: 80c508f955 (このIDを非表示/違反報告)
すー - フィクションなのは分かってるんですけど侑くんの言葉の一つ一つやいろんなシーンに感動して泣いてます…。素敵な作品ありがとうございます…！ホントにずっと涙が止まりません…。深夜にボロボロ泣いてる私って…笑これからも頑張ってください！ (2021年7月29日 1時) (レス) id: 4912493c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：13.m | 作成日時：2020年4月16日 10時
