私の絶対零度な恋【８】 (ページ9)

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「BEST FRIEND～♪」

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カラオケ着いた時にはもう章ちゃんはノリノリで、その理由がきっと私から親友とか大好きという言葉を聞いてそれが嬉しくて、さっきからBest Friendが入る歌を片っ端から歌ってくれてるよなっと思って聞いていた。

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「次、Aやねー！何気に初めてやわー！歌声聞くの。」

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「そう？あ、…きーみがぁーあ、よーー……あれ？なんで止めたの？章ちゃん。」

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「いや、ええねんで、何歌ってもええねんで。でも僕が友達大好きーって感じなBest Friendーって感じな歌歌ったから、Aもそういう系でくるんかな？いや、恋愛系かな？とか予想してたんやけど、国歌って何なん！えー、もう何なん！大好きA。もう大好き。」

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「え、なんか国歌ダメだった？アメリカの国歌だったらいい？」

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「え、アメリカの国歌歌えるの？」「ううん、歌えない。」

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朝の図書館の亮くんと話した時みたいに、いやそれ以上に面白くて笑って、凄く幸せだった。でも、幸せな時間は長くは続かなくて、カラオケのフリータイム終了時間の18時になり、急いでお会計をして(今度はちゃんと割り勘で)章ちゃんと駅に着く。

章ちゃんは今日バイトだったらしく、ありがとうバイバーイと言い残し、来た道を走って戻り、バイト先まで向かった。私は、章ちゃんが見えなくなってから、手を上げてタクシーを止める、タクシーのおっちゃんにいつもの場所を伝えると、そのタクシーは動き出す。

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「お姉さん、あの付近のマンションにね、有名人の名前なんだっけ、あの人横山だか、大倉だか…が住んでるだよ！なんで知ってるのかって？おじちゃん乗せて送って行ったからね、知ってるんだよ。」

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突然出て来たあの人の名前を聞いて…私はその人と今から会うし、どのマンションに住んでるかってのも知ってるわよ。と心の中で密か思った。