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いつもの場所のコンビニに着いたタクシーとおさらばして、コンビニの中に入る。いつもは気だるそうな挨拶をする店員の声は聞こえなかったが、いつも通りの買い物をした。
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「いら…Aちゃんやん。ほら、朝会った。俺錦戸！」
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「え？あ、亮くん…。コンビニでバイトしてたんだね…」
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そういえば朝からついてなかったんだ…今に限って会いたくなかった。しかも亮くんにはとても。
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なぜって？カゴの中に、二本のミネラルウォーターと栄養ドリンク、三本の酎ハイと一本の赤ワイン、
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その上に、どーんと置かれた大量0.01ミリのコン ドームを入れていたから…。
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気まずそうに、それをレジに打ち込む亮くん。私もなにを言っていいのか分からず、一万円札に穴を開けそうになるくらいまでクシャッと握り締めた。
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「A、あとこれも。出前取るの面倒いからやん？」
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そして、タイミングが悪い事に、今日待ち合わせの場所が、コンビニのアダルト雑誌のちょっと左側(もうそこは殆ど専門誌だったけど…。)にした為、あの人はやってきて、おにぎりを何個か持ってかごに入れに来る。気まずさは、尚増していく。
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「A…いつものやないのにしたん？今日は0.01ミリやん。もー、そんなに俺を感じてたいん？(笑)」
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ちょっと、黙ってほしい。というか殴らせてくれ。気まずさは限界まで行き、そしてこっちを見た亮くんは、目を見開いて驚いた。きっと相手が朝話した中に出て来たからだろう。
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「一万円お預かりします…。こちら、おつりとレシートです…。ほな、また。」
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「うん…また。」
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作者名：みーとぼーる | 作成日時：2016年10月13日 3時
