私の絶対零度な恋【８】 (ページ16)

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その人は、某IT企業の跡取り息子で、まだ大学院に通ってる学生だった。お母さんがなぜこんな人と知り合いなのか少し気になったが放っておいた。

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「Aちゃん、もうすぐ高校入試でしょ？…あ、おじさんが家庭教師やってあげようか？」

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「はい、お願いします。」

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その人は、お兄ちゃんのように優しくて面白かった。出会ってすぐにお話ししたり、二人で居ても何も違和感がなかった。それより居心地がいいとまで思ってしまった。

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「よーし、そうと決まれば今日からやろう！最初だからなー、簡単なテストでもやってみようか。」

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問題集を開くと、何問かに丸をつけてノートの横に置く。私はそれを解き終えると、その人は優しく頭を撫でてきた。

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「Aちゃん、馬鹿じゃないみたいだね(笑)…じゃあ次は保健の授業しようか？服脱いで。」

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逆らえない訳じゃなかったし、きっとここでやめてといえば、その人はやめてくれたはず。だけど、しっかりという事を聞いて服を脱いだのは、その人はそんな事するはずないという謎の自信があったから。

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謎の自信は秒で粉々に打ち砕かれてしまった。服を脱いだ私の胸をその人は何度も触ったり舐めたりしてきた。やめてと言ったが聞こえなかったようで、私はなぜかそこで諦めてしまった。

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諦めたけどその人は挿れることはなくて、コトを終えた。…その後も、勉強を教えてくれるたびに求められては何度もした。中学校を卒業しても高校に入学してもその人は挿れることはなかった。

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だけど、高校二年生の夏に私が寝ているところを襲ってきた。お酒が入って居たのか、いつもは挿れることはないその人が挿れてきて、中に出してきた。それからが悪夢だった。