私の絶対零度な恋【８】 (ページ17)

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家でも、外でもその人が私を求めるようになった。前までは舐めたり触ったりだけだったから、耐えれたけど、挿れられて中に出されるのは、どうしても怖くてたまらなかった。

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誰にも助けてなんて言えなかったし、一生このままなのかな？って思って居た。だけど、私を助けてくれた人が居た。

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その日はクリスマスイブで、特別な日だからと、ラブホテルに連れてかれた時。その人が私を押し倒された。咄嗟にやめてと言いながら暴れると、その人は押さえつけたまま謝ってきた。

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「ごめんな…こんな事して。でもさ、許して…ここまできて戻れない。」

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「やめて、もう無理なの。もう戻れないなら、やめたらいいじゃん。」

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その人の押さえる力が少し弱まった、私はどうにかしてその人から逃げ出して、ホテルを出て走った。外は、ちらほらと雪が降っていて、結構寒かった。

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「はぁ…さっむ。もう嫌…。」

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知らない場所の知らない橋の上で、しゃがみ込むと一気に体温が下がっていった。下を見るといつのまにか裸足で、必死に手であっためた。

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「…着崩れてるで、制服。コート貸すからこれ着て隠しとき。…ん？どうしたん？俺の顔になんかついてる？あ、お金無いんか。お金あげるからタクシー乗って家帰りいや。やっぱり、コートもあげるから。な？」

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「助けて…ください…。」

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私は、何故か優しくしてくれた彼に全てを話した…、すると彼は抱き締めてくれて、その暖かさで初めて声を上げ泣いた。そして、彼が家においで…話つけたるからと言ってくれて私は彼について行った。

話つけたるから…と彼は言った通り、彼の友達の信ちゃんがその人と話をつけてくれて、お母さんにも話をつけてくれて、私は一人暮らしをする事になった。その人が毎月生活費が振り込むからだ。どうして、そこまで出来たのかは信ちゃんに聞いても教えてはくれないけど、今はその信ちゃんととあるタワーマンションに住んでいる。