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「…Aちゃん、おはよう。昨日はなんかごめんな。彼氏と居ったのに話しかけてもうて…。」
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正直、今日もついてなかった。朝だけは人が溢れる大学の最寄駅で、会うの気まずいなって人と会った。
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「ううん、こっちこそごめんね。あの人が凄くどうでもいいことばっかり話しちゃって…本当にごめん。」
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「いや、全然ええねん。昨日図書館で話したあの人が彼氏やったなんて…ちょっとびっくりやけど、」
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「…え？Aに彼氏？って、え？なんでAがこいつとおるん？うわ、僕のAに触れんでや！」
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いつの間にか後ろにいた章ちゃんが、大きな声を出して驚いて、亮くんと話し始める。あ、やばい。話がややこしくなっちゃう…。
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「いや、お前こそ何でAちゃんとおるん？Aちゃんに触んなや。…Aちゃん、ごめんな。おい、安田。」
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あれ？ちょっと待ってちょっと待って。彼氏居るの？ってなって事情聴取に入る展開かと思いきや、まさかの二人が喧嘩を始めちゃったんだけど…ちょっと待って、頭が追いつかない。
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「…あのごめん、二人とも知り合いなの？」
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「え、A覚えてへんの？一回生の時の「あぁー、もうこんな時間や！一時限目に間に合わへんよ！走らなぁー！」
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覚えてない？一回生の時？なんかしたっけ？亮くんが遮ったので、何も分からなかった。今日は朝からずっと頭は追いついて行かない…。でも、亮くんが言う通り、時間は本当にギリギリで、謎の三人で走って大学に向かった。
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走りながら、章ちゃんと後で教えてね？という約束をした。のは、亮くんには多分バレてない。
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作者名：みーとぼーる | 作成日時：2016年10月13日 3時
