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隆二 『コンビニのバイト先の近くの公園?
あー、分かる分かる!』
とりあえず隆二が知ってるから
奈央の働いてるコンビニまで歩いてく俺ら。
隆二 『目の前の黄色いアパートね。俺ん家ちかっ!』
相変わらず奈央は起きずに俺の肩に頭を預けて眠ってる。
まあ、駅からずっとおんぶしてると
さすがに重いけど、こんな密着してんのは嬉しいね…笑
隆二 『ありがとう!またな、はーい』
電話を切った隆二を頼りに来たことのない道を通って行く。
広臣 「岩ちゃん?」
隆二 「そうそう。家分かったわ、
ポスト見れば部屋番号分かるって」
俺と一緒で、隆二もあのtwitterは
奈央のモノではないと信じてるから
2人で奈央を守ろうと約束した。
広臣 「なあ、前に言ってた岩ちゃんの好きな人って…」
さすがに今日わかった… 岩ちゃんの好きな人。
隆二 「気付くのおせーよ。岩ちゃんはもう告ってるから」
広臣 「えっ!?」
隆二 「まあ、モッチーは断ったらしいけど?
岩ちゃんは諦めてないから」
マジか…
正直、モッチーが断ったと聞いてホッとしてる。
でも俺が告ったところで
フラれる可能性だって大いにある訳だし…
岩ちゃんに勝てるなんてコレっぽっちも思ってない。
広臣 「自信ないわ…」
隆二 「どっちの味方って訳じゃないけど、
モッチーが幸せならそれでいいから俺は。」
広臣 「つか、お前はさくらをなんとかしろって言ったろ!」
隆二 「は?なんだよ、それ。この前からさ…」
広臣 「twitter、多分さくらの仕業だと思う。」
隆二 「偽のアカウント作ったって事?さくらが」
広臣 「あぁ。最近さ、
奈央に嫌がらせしてるっつーか。嫉妬つーか…」
隆二 「は!?全然知らなかったわ…」
広臣 「この話は長くなるから今度ちゃんと話すな。」
隆二 「おう。」
大祭から、さくらが奈央に嫌がらせをしてるのを
放っておいたわけではない。
サークルでさくらが奈央となるべく会わないよう
奈央の近くには俺がいるようにしてた。
でも、
何にも悪くない奈央がひどい事されてるのは…
好きな奴が傷付いてるのは…
もう黙って見てられない。
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作者名:emirin | 作成日時:2017年5月4日 16時