Oh Boy -2- (ページ25)

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奈央「………」

大学入って初めての告白に
岩田くんに掴まれた左手が熱くなる。

奈央「わ、わたしのこと？」

剛典「うん、モッチーの事が好き。

だから元カレの事も気になる。」

奈央「……」

ここ最近、家に来て抱きしめられたり
いろいろあったけど言葉にされてないからって

岩田くんは私の事なんて好きじゃないと思ってた。

剛典「告白したら前みたい避けられるかも
って思ったけど、もう我慢出来なかった…」

ゆっくりと手を離した岩田くんは切ない顔をする。

奈央「……ありがとう。こんな私を好きになってくれて」

剛典「俺はモッチーと付き合いたい。

でも今は友達だと思われてるの分かってるから、
ちゃんと俺の事考えて欲しい。

男として…」

奈央「分かった…」

剛典「お願いだからどんな結果でも前みたい避けたりはしないで…

ダメでも今まで通りのモッチーでいて欲しい」

何で私なんかが岩田くんに好かれるのか
疑問であって、いまこの状況に少しテンパってる。

奈央「うん。ありがとうね、伝えてくれて…」

剛典「ずっと言いたかったんだ。

あー！俺、頑張ったからドーナツちょうだい！」

奈央「あ、うん。」

やっといつも通りの岩田くんに戻ったけど、
私の事を思って言ってくれた言葉がどれだけの勇気のいる事なのか私には分かる。

私は、最後まで片岡さんに自分の気持ちを言えなかったから。

だから岩田くんの事ちゃんと考えて答えを出したい。

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