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*隆二side




広臣 「なあ…」




隆二 「ん?」




広臣 「モッチーって弟いたの知ってた?」




隆二 「ああ。高3の子だろ?」




広臣 「じゃあ、元カレの話は聞いた事ある?

高校の時の」




隆二 「バスケ部の人の事?」





今日は敬浩さんの美容室で髪を切ってもらう日。






臣と2人でモッチーとの待ち合わせ場所まで
一緒に電車で向かった。





広臣 「そう。やっぱ隆二は知ってるか〜」




隆二 「なんで?臣知ってんの?」






広臣 「大祭の打ち上げの前に

モッチーのバイト先行ってたって話したじゃん?」





隆二 「あー言ってたね」





広臣 「そん時、元カレが客で来てたんだよ」





隆二 「はっ?東京いんの?」





広臣 「そうそう、都内の大学行ってて

健ちゃんが言うにはバスケの強豪校らしいよ。」






隆二 「なんでわざわざモッチーのバイト先に?」






広臣 「たまたまだって。

ウチの大学で交流戦してたらしい」





隆二 「そうなんだ…」





広臣 「なんかワケありっぽかったんだよな」





まあ、モッチーからさらっと聞いた話では

嫌いになって別れた訳じゃないらしい。







広臣 「…モッチーって、

何で前髪パッツンなのか知ってる?」





隆二 「うん。もしかして臣知ってんの?」





広臣 「元カレが前髪退かした時、

おでこ見えちゃったんだよね…

傷、かなりエグかった」





隆二 「俺はみた事ないんだよ。見せもんじゃないしな…」






モッチーの前髪に綺麗に隠れたおデコの生々しい傷跡。






見たことはないけど女の子なのに顔に傷を負って

話を聞く限り、傷跡がひどいらしくて

見せてなんて言えなかった。






広臣 「元カレもその時初めて傷を見たっぽくって」




隆二 「モッチーの反応は?」




広臣 「すぐ隠して逃げてた… あの元カレなんなんだよ」





真剣な表情でモッチーの事を話す臣。









隆二 「元カレが気になんの?復縁すんじゃねーかって?」






広臣 「あったりめーだろ。オレ奈央の事好きなんだから」








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作者名:emirin | 作成日時:2017年5月4日 16時

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