第5話 ページ5
ロットは巨人の攻撃にやられた時、真っ暗な空間の中にいた。ここはどこだろう？夢の中だろうか。自分はさっきの攻撃で死んでしまったのだろうか……。ロットはしばしその暗闇の中を歩き始めた。進んだ先で白くて眩しい光が見えてきた。ロットは光に向かって歩き始めた。
やがて光の先に1人の少女が立っているのに気づいた。ロットはなぜかその少女を知っている気がした。ゆっくりと近づくロット、少女の顔はなぜかはっきりとは見えなかった。しかしその口元は笑っている様に見えた。少女が近づくロットに気づいてこちらを向く。その口は相変わらず微笑んでいた。顔は見えないけど。
謎の少女はロットを見てこう言った。
「ここでやられてはダメ。貴方はここでやられる人じゃないわ」
少女は確かにそう告げた。
「ちょっと待って！！君は一体誰！？」
ロットが叫んだ瞬間にはもう謎の少女は消えていた。
ーーだが最後に
『貴方に"チカラ"を与えます。どうかあいつを倒して』
という声だけ聞こえた。
ーー次の瞬間黒いもやの様なものが見えたかと思えば、ロットは夢(?)からもう目覚めていた。身体はまだずきずきと痛むが立てないほどではない。しかしロットは自分の体を見て驚いた。
自分の右腕が黒い炎に包まれて燃えていた。
何故！？いつの間に！？謎の炎による熱さは全くなかった。炎属性の魔法が自らは炎の熱さを感じないとは聞いた事があるがその魔法は赤色の炎を操る。黒色の炎ではない。ロットはもちろんこんな魔法を見たのは初めてである。いや、そもそもこれは魔法なのか？
信じられない事が一度に沢山起こりすぎて頭がおかしくなりそうだった。
だが今は考えている時間はない。あいつを、あの黒い謎の巨人をなんとかしないと。リリスを助けなきゃ……！！ロットはふらつきながらも立ち上がった。
右腕に謎の炎を燃やしたまま。
そして右腕の拳(こぶし)のパンチを黒い巨人に放った。巨人は断末魔をあげながら苦しんだ。巨人の身体が黒い炎に包まれた。こうしてロットと黒い巨人との戦いが始まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽんきち(プロフ) - 早速拝読させて頂きました。ちきぽんです。続きを楽しみにしています。 (2021年3月2日 7時) (
レス) id: e85b2d6e03 (このIDを非表示/違反報告)
古谷千紗 - ※恐れ入りますが『千紗』という名前（ハンドルネーム)の作者さんが既に存在している為、その人の名誉と混乱などを避ける為にこの名前に変えさせてもらいます。予めご了承ください。「こたに ちさ 」と読みます。偽名です。 (2021年2月27日 19時) (レス) id: d2ebfde007 (このIDを非表示/違反報告)
千紗 - 読んで頂けたら嬉しいです。なお厳しめのアドバイスや評価もなるべく承りますが、悪口や荒らしとの区別は付けてください。 (2021年2月27日 11時) (レス) id: d2ebfde007 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：古谷千紗 | 作成日時：2021年2月23日 20時
