護ってもらっていいですか？【最強愛され少女降臨篇】

華乃宮雪音【小】 ページ32

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『あのジジィ、私の母親が自分の娘だってことすら
　ずっと隠してたんですよね…
　私は、生まれた時からそのことを知ってはいたけど
　あんまり暁家の話をあの人は好まないので
　ついさっき私も打ち明けましたから』



悪いがお前と爺さんの話などどうでもいい…


なんだこいつ、狙われていると言うのに
あっけらかんとしやがって…頭大丈夫か？




胡「護るも何も…あまり認めたくはないですが
　 不死川さんを簡単にあしらう貴方は
　 …私たちより優れているのでは？
　 私たちが護る必要がありますか？」

雪「色濃く時の血を受け継いでいるA様は
　 一定量の力を使うと時に呑まれて眠ってしまう
　 その眠りから一日が経ってしまうと
　 二度と目を覚ますことはない」

煉「よもや！それは…実に大変だ！」



そういえばこのガキ…誰だ？
小さ過ぎて忘れていた。




『時の呼吸使用者は少なからず皆その代償がある
　でも、私のように血が濃いと
　呑み込む力も凄まじいんです…。
　鬼舞辻が私を狙うとしたらその時でしょう。
　私を取り込むのか、はたまた鬼にするのか…
　どうしたいのかは謎ですが…』

雪「先日一度よりにもよって私がそばにいない時に
　 眠りに落ちやがりましたので…」

甘「そんな深い眠りからどうやって戻ってきたの？」



『……。』



何故黙る…。




雪「同期である雷の呼吸の使い手の馬鹿が
　 わんわん泣き叫んだかと思うと…
　 突然屋根を突き破って落雷が私とA様に直撃
　 …黒こげになりながら目を覚ましました。」

『おかげで綺麗な黒髪が…こんなハイカラな色に」



柱「………。」




なんだかもう言葉が出ない。



俺は酷く疲れた…。





甘「あのねあのね！Aちゃん
　 ずっと気になってたんだけど、その子は誰？」

『あ…忘れてた。
　この子は華乃宮雪音と言います
　最終選別で私が拾いました(笑)』

時「拾った？」

『この子は異端です…
　ほんの一瞬ではありましたが時の呼吸への
　片鱗を見せた。…暁の血を引いていないのに』



そんなことがありえるのか？




『華乃宮の血を引いていればまだ
　考えられない話でもなかったのですが…
　龍岩も残っている華乃宮の分家の人間も
　彼女の存在を知りませんでした。
　鬼に唯一の肉親である母を殺され
　鬼殺隊になる事を決意したようですが…
　不確定要素が多すぎて、今は私が保護しています』






雪「………。」





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