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【性格】
マイペースでぼんやりとしており掴み所が無い不思議さん。というのも、自分に関しての記憶を失うと共に以前の性格も忘れてしまった事からどう振る舞えば良いのかわからないから。
何も思い出せずにのうのうと暮らす自分に無力さを感じている。
その日の気分によって行動は様々。
縁側で寝そべってただ空を仰いでいたり、書斎で自分について思い出す為に黙々と本を読んでいたり、その力持ちから旅館従業員の手伝いをしていたり、散歩していたり。ただし「少しでも自分に出来る事があれば」という献身さ故に「手伝ってくれ」と言われれば必ずそちらを優先する。
人付き合いにはあまり積極的ではなく、相手が話しかけてきたのに対し一言二言応答する、といった感じ。人が嫌いなわけではなく寡黙なだけ。
相手から何をされようが拒絶・拒否の姿勢を取る事はない。罵倒されようが、殴られようが、水をかけられようが、悲惨な話をされようが、黙って受け入れる。
ただし唯一、食卓に肉が出た時だけ拒絶を見せる。
【過去】次ページで説明。
【お代】
・自分の記憶、名前を思い出す事。
・自分が何者なのかを知る事。
・その後、自分が人間である(であった)事を誰かに認めて貰う事。
【サンプルボイス】
「一等兵。そう、皆から呼ばれている。…宜しく」
「…?…分かった」
「…驚かせてしまったか。それは、申し訳ない」
「貴様は…知っているか?自分が、何処の、誰なのか。…そうか、すまない。………恐らく自分は、貴様や、自分が考えている以上に、非道い人間だろう。…なんとなく、そんな気が…する」
「…桜。桜……以前、同期と神社に咲いているのを見に行った…。…あれは、いつだったろうか?…
…見える。燃える炎が。焼け落ちる、桜花が」
「…血。赤い、赤い…血。肉。……この感じ…何処かで…。…っあ、ぅ…頭が…痛…っ!」
「……何故、肌を触る?…いや…別に、嫌ではないが」
「……判らない。自分の記憶も、名前も、性格も、生死も、名付けてくれた、母親の顔も。……」
・記憶を思い出して顔も明らかになった
「…自分は…自分は、人間じゃなかった…!人を、それも同僚を…喰らうという行為によって人道を外した…唯の獣だ…。…近付かないでくれ……!…ああ"あ"……自分は……。…すまない……すまない…すまない……」
(薄暗い部屋で壁にもたれ掛かり一人ぶつぶつ呟いている)
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