ページ ページ2
命尽きたものは、自分の歩んだ道を夢として繰り返し、永遠に、見続ける事になる。
…何故、自分はあんな判断を下したのか…
…何故、あの時あんな行動に出たのか…
目の前を平然と通り過ぎようとする自分に手を伸ばしても、所詮自分は亡霊、するりと風のようにすり抜け掴めない。
もう何度目だろうか。確かに、自分という名の彼の周りには人が居るのに、「自分」には居ない。
この世界には…自分以外の誰一人、居ない。…
さぁ、また…「夢」が始まる。
虚ろな瞳で快活に動く生前の自分を見た時だった。
『 起きて 』
誰かの声が、鈴の音のように聞こえた。
振り返ると、一匹の蛍がふわりふわりと淡い光を放ちながら、いつからかそこにあった林の茂みに消えていく。
衝動に駆られて、生い茂る長い雑草や竹を避けながら追いかけた先…それは。
「あ、起きた」
木造の、家の中。
しかも布団の上だった。
「……なんじゃこりゃ」
「おはよう亡霊さん。起きてすぐで悪いんだけど、学校の課題手伝ってくれない?」
「はあ?」
唐突な頼みに思わず目をパチクリさせる。
はたしてこれは夢か現か。
…遠くの方で、蝉が鳴いて居るのが聞こえた。
*死後の概念?に関しては、映画「火垂るの墓」のものをお借りしました。
(最近金曜○ードショーで放送してましたね…自分は開始1分で泣きました…)
9人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
北斗(プロフ) - できました!こちらです→https://uranai.nosv.org/u.php/novel/y9p8d7h6a53/後、この子の双子の弟を作って良いですか? (2019年6月20日 17時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画@多忙(プロフ) - 北斗さん» ご参加ありがとうございます、了解致しました!テンプレートの作成をお願い致します! (2019年6月19日 21時) (レス) id: 0cbe5c418d (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - はじめまして!和食屋店員、23歳で参加希望です! (2019年6月19日 19時) (レス) id: aafc5aee29 (このIDを非表示/違反報告)
嵩画(プロフ) - 鞠さん» 了解です。テンプレの作成お願いします! (2018年7月26日 20時) (レス) id: d034416408 (このIDを非表示/違反報告)
鞠 - 初めまして!地元民男性、15歳の和食屋アルバイトで参加希望です! (2018年7月26日 17時) (レス) id: 091f61b508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:嵩画 | 作成日時:2018年4月18日 19時