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# ページ5

「いや、そんな日が来るかもなとは思ってたんよ、でもやっぱり照兄やなぁ。強すぎるわ」

「本命は照だった、辛いって舘さんからも連絡来てたもんね」

「照くんは勝てない。マジで」

「ギャップの塊だもん」

「そうそう」


宮舘涼太監修の限定スイーツは飛ぶように売れて、午前中には全部なくなってしまった。初めてだった去年の口コミが予想外に広がってたみたい。


「僕も照くんなら渡せちゃうかも。そういう広さがあるっていうのかな、あとお菓子好きなのも渡しやすいポイント高いね」

「お、ラウール考察タイム入った」

「あと、由里ちゃん目線で行くと照くんは近すぎず遠すぎずな存在。もちろんしょっぴーも舘さんも大好きだけど、みたいな。ふっかさんもそこでいい味出してる。照くんに会いに行く口実が、ふっかさんが会いたそうにしてるからっていうのにできる。実際、そういうノリで遊んでる時もあったし。由里た〜ん♡って絡んでくるふっかさんから毎回助けてもらえて、優しく微笑んでもらえる。そりゃあお熱にもなりますって!羨ましい!!」

「あえてどっちが、かは聞かんけど分かるわぁ」

「もちろんどっちもに決まってるでしょ!」

「やろうな」


話していくうちにちょっとずつ蓮くんも康二くんも苦笑いになってきてたけど、一気に喋った。

語れば語るほどときめく要素が出てくるのは凄い。それでも照くんがぞっこんなのはふっかさんで、運命って不思議。

いや別にふっかさんが可愛くないとかそういう話じゃなくて。照くんにあんなに優しくされて、僕なら心拍数が大変なことになって倒れちゃう。

ふっかさんは持ち前の鈍感さですうっと受け流してるから丁度いいんだろうな。


「ラウール」

「なに?」

「俺じゃだめかな」

「え、」

「バレンタインあげるの。俺でも良いでしょって」


ニヤリと意地悪に笑う蓮くん。なんか言ってみたくなったんだろうなと思った。


「いやでも、用意できてないし…」

「え〜」


低音でイケてる不貞腐れボイス。売ったら一攫千金も狙える胸キュン度。

さらさらした黒髪が、首をこてんって倒したことで流れて、悪戯っ子な顔なのに色気も纏ってどんな反応をするべきかわからなくなる。


「ふふ、からかっただけ。くれるなら別の日でも良いけど、康二の分も用意してね」

「スパダリアピールのだしにされたわ、」

「また大介くんに新しい言葉習ってる」

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作者名:べす | 作成日時:2023年2月13日 15時

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