佐久間さんとYouTuber。2

89・俺のそばにいてほしい ページ47

Aside



佐久間「おかえり」

『大介くん……』



どうして大介くんがここに……

いや、理由はアレしかない…



佐久間「ここ、座って」



大介くんが自分の横を指さしながら言う


『………』



私は何も言わずに大介くんの隣に座る



佐久間「…俺がどうしてここにいるか、わかってるよね？」

『…………うん』

佐久間「……七尾の事、どうして俺に言わなかったの？」

『……………』

佐久間「彼女が危ない目にあっていた事を

本人からじゃなくて、テレビで知るって結構ショックなんだけど」

『……ごめん、なさい』

佐久間「俺が聞きたいのは謝罪じゃないっ…

どうして俺に言わなかったの？

それを知りたい」

『……………だって、迷惑かけたくなったんだもん』

佐久間「…………」

『離れて暮らしてるし……余計な心配かけたくなかった……』

佐久間「はぁ………」



大介くんは深いため息をつき、そして……



ぽんっ



『………？』


私の頭を撫でてきた



佐久間「あのさ、俺ずっと考えてた事あるんだけど……

Aさ……東京に行く気ない？」

『……えっ？』

佐久間「東京で俺と一緒に暮らさない？」

『……………はぁっ！？』



大介くんの急な発言に驚きを隠せない私…

開いた口が塞がらないってこの事なんだな←



『えっ……待って、いや……あの、そのっ……

ど、どうして急に……？』

佐久間「七尾の件さ……千景ちゃんの旦那さんに助けてもらったじゃん？」

『あ、うん……』

佐久間「それを聞いてさ……

どうして彼氏の俺が助けてやれなかったんだって思ってばかりで……

なんか…凄く悔しくて…」

『……それは、離れて暮らしてるから仕方ないよ……』

佐久間「だからっ！！それがもう嫌なんだよっ！！」

『っ！！』

佐久間「守れないのはもうヤダ……

ずっと一緒にいたいんだよ、俺はっ……」

『大介くん………でもっ……』

佐久間「東京なら！UUUMの事務所もすぐに行けるし！！

東京に住んでるYouTuberさんともいっぱいコラボ出来るじゃんっ！！」

『た、確かにそうだけどっ………』




もう本当に東京行く事になったら……


事務の仕事はどうなるの？



それに………チョコラテは……


千景には何て言えば………



ｶﾞﾁｬｯ……


私が思い悩んでいるとリビングのドアが開き…



「やっほー、お邪魔するよー」

『千景っ……！』

「あれ、さっくん来てたの？」

佐久間「千景ちゃん……」




つづく

90・俺のそばにいてほしい 2→←88・終末

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す