【文スト】 いただきます、したら 『うずまき』 にいました。 にっ！

その94　『夢』 ページ47

いつの間にか私は、眠ったようだ

意識は、覚めているような気がするのに目が開かない。


ぷかぷかと浮いているような気分だ。



気持ちいなぁ、なんて思いながら浮かんでいると突然目の前に影が現れた



『…影？』


無意識に手を伸し、影に触れる

すると、
影は光だし…



「やぁ」


『…えぇ…？私…？』



私になった


鏡の前に立ったかのようだ




「私は確かに貴方だけど、正確にはちょっと違う。
そうね、そちらの世界で暮らしいた私、と言えば分かるかしら？」


『こっちの世界の…私…』



私らしくない笑みを浮かべる目の前の私



「あなたのおかげで今は貴方と入れ替わって平穏な高校生生活をおくっているの」


『私は貴方のせいで変な事に巻き込まれてるって事か…』


「あら、貴方のくせに飲み込みが早いのね」


『私はいつになったら戻れるの？』




目の前の私の嫌味を無視して尋ねる



「…一生戻れないんじゃない？」


『ええっ！？』


「だって、そういう異能力者の攻撃を受けてしまったんだもの」


『どうやったら攻撃を受けるような場面に遭遇するわけ…？』


「…そうね、貴方は私の事を何も知らないんだった」



呆れる、とため息をつく私



「わかった、じゃあ見せてあげる」



恐らく、貴方には刺激が強いでしょうけど


そう聞こえたと思ったら

胃の浮遊感に襲われていた。

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