【文スト】 いただきます、したら 『うずまき』 にいました。 にっ！

その67　『虎の正体』 ページ19

『皆さんの異能力…気になります…』


「うーん…僕のは国木田さんみたいに戦闘向きでも何でもないからなぁ」


「あら！ 兄様の異能力、 とっても綺麗なんですのよ！ ナオミ大好き！」




何故か異能力の話からいちゃつき始める谷崎兄妹。



あ、分かったのでいちゃつくのはやめてもらっていいですかね？？

非リアの心に刺さるので！！

非リアは繊細なんですよ心が！！




『こほんっ！！ えと、 中島さんはどんなのなんですか？』



人前で堂々といちゃつく二人を羨まし…じゃなくて疎ましく思いながら！！咳払いをして中島さんに尋ねる



「ぼ、 僕ですか！？」


聞くなり、「えーっと…」と、歯切れ悪く口ごもる中島さん



「おや？ この辺りに住んでいるなら聞いたことがあると思うけど」


「ちょっ、 太宰さん！？」


『聞いたことが…ある？』



この辺りに住んでいるとか関係なしに、友達に誰かの異能力の話は聞いたことがある。


主人公の異能力だったはず


確か…



『…虎になれちゃったりとか？』


「わ、 分かるんですかやっぱり」



なんかわかんないけど当たってたみたいです


え、この物語の主人公って中島さんなの…？

てっきり太宰さんとかかと…

だってなんか…太宰さんのほうがキャラ濃いし…

あ、中島さんがぱっとしないって言ってるわけじゃないんだけど…



太宰さんが特徴的すぎて

てか本当に当たってたって


…

ん？


…虎？




『…虎ってなんか事件とかで出てきた気が…』


「あっ僕ですねそれ」


『何でもありだなこの世界』



まさかの軍警に捕まるレベルの人物が身近にいた件について

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