俺 様 系 男 子【佐野玲於】

お得情報 ページ37

・


_side 隼_


昨日晴美ちゃんからきた電話。


晴美「Aに免疫つけてあげて〜」


…だって


俺にとっては超お得情報なんだけどさ


裏を返せば玲於と手繋いだりする時に照れないようにするため…って事でしょ？


あー！もう、妬く！


「はーやとっ！」


悩みの種がご登場


…可愛いな、おい


隼「はよ！」


「おっは〜！」


隼「昨日晴美ちゃんから電話来たんだけどさ？」


「あれ？免疫だっけ？」


隼「そうそう」


「なんかね晴美が手繋いだりしてみとかなんとか言ってた」


まじ？！


お得じゃん？！それ！


小森隼！ポジティブに捉えます！


隼「いいよ！」


「いやいや、ただの迷惑だし」


隼「大丈夫！ドンと来い！」


「えぇ笑」


隼「手つなぐ？」


「そんな、いきなり無理！」


隼「普通に考えて今手繋いだらアウトだ笑」


誰かに見られてたら普通にやばい


「そうだよ！」


隼「じゃ学校着いてからやってみるか」


「せめて屋上がいい」


隼「もちろん」


____


屋上は誰もいなから見られない


隼「はい、手出して」


俺はずーっと片思いだから彼女なんて出来たことないけどちっちゃい頃からAと手繋いで歩いてるから多分大丈夫！


てかそれ意味なくない？！


ま、言ったら終わっちゃうから内緒で


「こう？」


隼「そう、俺がこうして…あれ？」


「握手？」


手つなぐのに失敗するってどういう状況？！


俺だから別になんとも思わないのか特に変化のないA


チクッと痛む胸


隼「あ、これでいいのか」


…平然を装ってるけどかなりやばい


一応手を握ってるわけで…


A手小さいし指とか細いし白いし強く握ったら折れそうだなって思ったり


俺だったらもっと玲於よりも大事にしてやるのになって


…片思いってつら


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


「あ、予鈴鳴ったし戻ろ？ありがとね」


隼「おう！」


気づいてくれないかな…？


俺の事もう少し意識してよ

傘→←優しい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す