♯29 ―spade ページ29
「ってことは湖山さんは古典部に居てくれるってことでいいんだね?」
事情を知った里志が湖山に尋ねた。
「なんでいなくなんなきゃいけねぇんだよ。せっかく入部したんだぜ?」
湖山は前を見てそう言った。
俺達はゲーセンに向かってる最中である。
「いや、さ。
その陸上部のころのやめた原因…克服とかできちゃったらもう
古典部やめちゃうのかな〜、ってホ―タローと話したことがあったんだ。」
湖山は「へぇ」と興味深そうに呟いた。
「まぁ、私はここにいるよ。
気楽なのは嫌いじゃないからさ。」
湖山がそう言った頃俺達はゲーセンについた。
「へぇ、懐かしい。ゲーセンか…。」
「懐かしいのか?」
「未朝がしんだ以来来てねぇよ。
2人でならよく来たもんさ。私の圧勝だったけどね。」
「へぇ、湖山さん強いんだね。」
「いや、あれは未朝が弱いんだ。私は平凡。」
―――――――
とかいう湖山のゲーセンでの腕は大したものだった。
「…コンピューターってさ、基本弱い。弱いにもほどがある。」
湖山だそう呟いたのは
立ち向かってくるゾンビを倒すというゲーム。
一番難しいものをやった後でこのコメントだった。
「いや、湖山さんが強いよ。」
「俺もそう思う。」
「へ?そうか?」
かなり不思議そうに湖山は首を傾げながら俺たちに言った。
ラッキーアイテム
革ベルト
52人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
龍(プロフ) - ちゃめさん» 『ちゃめ』さん、コメント&応援ありがとうございます☆ (2012年9月2日 19時) (レス) id: ea0f0213a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リュウ | 作成日時:2012年9月2日 1時