黒鍵の曲譜 (ページ12)

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12～安室side～ページ12

バーボン「シャルトルーズ、シャルトルーズ、起きてください
シャル、起きてください！」

全くなかなか起きないとは本当に寝起きが悪いらしい

A 「バーボンなんで部屋にいるの？
ちょっと理解できないんだけど」

バーボン「ベルモットから鍵を頂いたんです
寝起きが悪くて全然起きないからおこしに行けとのことです」

もっとびっくりすると思ったのに案外冷静だ

バーボン「僕は向こうで朝ごはんを作っているので着替えてちゃんときてくださいね」

昨日も思ったが彼女はちょっと細すぎるちゃんと食べてもらわないと

彼女がなかなか起きてこない

バーボン「シャルトルーズ、起きてくださいと言ったでありませんか？
着替え一人でできないんですか？
早く着替えないと僕がやることになりますよ」

A 「じゃあ、バーボン着替えさせてよ」

バーボン「何言ってるんですか
からかわないでください」

A 「いいよ、別に見られたって困ることないし」

彼女は僕のことを男だと思ってないのか

バーボン「わかりました、いいんですね」

彼女を丁寧に着替えさせる

雪のように滑らかでふわふわした肌だ

腰に大きな狼の刺青があった

刺青の下にうっすら傷が見える

彼女に悟られないように平然を装った

この傷は彼女の過去と関係あるんだろうか

そうこうしているうちに着替えが済んだ

バーボン「終わりました、さあ行きましょう」