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目をあちらこちらに泳がせてから
知「違う違う違うのそうじゃなくてね?好きなのはそのえっと…あれ今なんの話だっけ?あはは涼介僕そう言えば今日の夜から仕事あったんだ〜ごめんねっ」
俺の傍から離れて逃げようとする知念の手を掴んでそのまま抱きしめた
涼「今のこと聞いてそのまま帰すと思う?」
知「やっだから違うって…!」
涼「違う?何がどう違うの?俺ちゃんと聞こえたよ。好きな人って俺のことでしょ?」
逃がす隙を与えず知念に質問攻めをする
だってだって知念が俺を好き…って間違えじゃないんだよね?聞き間違えてないよね?
ちゃんとこの耳で聞いたもん
知「……やだ」
涼「やだって何が」
知「一生言うつもりなんてなかったのに」
ポツリポツリと知念が話し出す
知「涼介はさ!僕がどんな気持ちでこの仕事し始めたと思う?涼介の学校の話とか圭人くんと仲良く話してるのをどんな気持ちで見てたか分かる?」
涼「…そんなの大野くんに近づくためじゃなかったの?」
知「それもあるけど…一番は、好きな人に…涼介に…笑顔になってもらいたかったからだよ」
涼「え?」
知「涼介が言ったんだよ。テレビの中で歌って踊るアイドルを見て、この人たちすげぇ!超かっけぇ〜こんなこと出来たらたくさんの人笑顔にできるなって太陽みたいな笑顔でさ」
そんなこと言ったっけ
知「だから、僕もアイドルになれば涼介も僕のこと見てくれるかなってあの笑顔を僕にくれるかなって」
涼「そんなのいくらでも…っ」
知「知ってる、涼介は優しいからね。あの笑顔を誰にも見せちゃうの。」
涼「…ごめん」
知「謝らないでよ?それでね…涼介」
涼「何?知念」
知「………ずっとずっと好きで苦しかった」
俺の目を見て真っ直ぐそう言ってきた
知「ファンの子の笑顔見てもどんな綺麗な女優さんの笑顔を見ても全然ときめかないの、アイドルのくせに最低だよね笑」
知念は自嘲しながらも話続ける
知「涼介のことを忘れようと必死になって仕事を入れてスケジュールを詰め込んでた。…でも全然涼介のことが忘れられないの、片時も頭から離れることなくて、今涼介は何してるんだろう、女の人とも遊んでるのかな?って忘れるどころかむしろ、どんどん好きな気持ちが大きくなって…っ」
涼「もう…いいよ知念。頼むからそんな顔しないでよ」
知念がそんなこと思ってたなんて知らなかった
考えつくわけないよ
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なつほ(プロフ) - 続編見たいです!Twitterの小説も占いツクールの小説も読んでます!こんな素晴らしい小説が書けて羨ましいです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年9月25日 20時) (レス) id: 02ed2f7930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ponmu | 作成日時:2018年9月18日 18時