遠出 ページ20
ナワーブ｢お嬢、出掛けるぞ〜｣
｢はーい！｣
ナワーブのノックで私は自分の部屋から出る。
イライと昨日やったところを復習して、ちょっとだけ休憩したら今度はナワーブとの外出だ。
ナワーブ｢今日は隣町まで行くからな。髪結ってやるから座って｣
｢ありがとう！｣
小さい頃から勉強に加えてヴァイオリンやピアノ、お花にお茶等の東洋の文化から、ダンスなどの西洋の文化まで教えられてきた私。
週に何度か隣町に出掛けてそれを披露したり、集会に参加したりするのだ。
今日はダンスの稽古と茶話会！
ドレッサーの前に座った私を確認すると、ナワーブは早速私の髪を結び始めた。
実は彼、すごく器用なんだよね。
髪なら私1人でも結べるんだけど、ナワーブがやってくれた方が綺麗になるし可愛くまとまる。
ナワーブ｢出来た。馬車もそろそろ来るだろうし行くか｣
｢うん！｣
私は外行きの綺麗な服を着てナワーブに着いていく。
ノートン｢...どこ行くの？｣
と、部屋から丁度出てきたノートンと鉢合わせる。小綺麗な格好をしている私をまじまじと見つめる彼。
｢ダンスの稽古に行くの｣
ノートン｢僕もついて行っていい？｣
ナワーブ｢...言うと思った｣
...怪我してるのに大丈夫かな。
いや、大丈夫じゃないよね。
｢そんな怪我だらけなのに外に出たら危ないよ｣
ノートン｢.....、....ダメ？｣
ノートンはちょっとしゅんとした顔で私を見た。
...な、なんだその顔！ずるい！
まるで捨てられた犬のような顔だ。
"置いていかないで"と悲しそうに言う幻聴まで聞こえてくる...。
ノートン｢包帯もそんなに目立たないよ。Aが思っているよりも僕は元気だよ｣
｢でも...｣
ノートン｢じゃ、行きましょうか。お嬢様？｣
ノートンは私の手を取って半ば強引に玄関へと誘っていく。
ナワーブをチラりとみると"動けるならいいんじゃね"的な顔でついてきた。なんて適当なんだ...。
イソップ｢行ってらっしゃいませ、お嬢様｣
イソップが馬車まで見送ってくれた。
...この3人で出掛けるのがデフォルトになるのかなぁ。今度は何もありませんように...。
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怜(プロフ) - やりmathねさん» ありがとうございます...！！なんだかちょっとロマンチックな感じにしたくて...。何度も読み返していただいて嬉しい限りです...！ (2021年8月18日 15時) (
レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
やりmathね(プロフ) - しごできイライくんと登場がかっこよすぎるノートンキャンベルの場面が個人的にしんどい(LOVE)ポイントでした………ほんとに何回も読み返してしまうくらい大好きです！！！！ (2021年8月5日 3時) (レス) id: 320b0aeb3e (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - なななさん» なななさん....！ここまでありがとうございました！何度も読み返してもらえるなら書いた甲斐があったと強く感じます！こちらこそこれからもよろしくお願いしますね...！ (2020年4月1日 1時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 完結おめでとうございます!!ラストめちゃくちゃキュンキュンしましたあ!!これからも応援しまくります!!!!本当に素敵な小説です!!たまに読み返すかも、、、w本当にありがとうございました！ (2020年3月31日 19時) (レス) id: 4864b12ecf (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - erysiaさん» ありがとうございます！その言葉が今後も励みになります...！こちらこそこの作品を見つけていただきありがとうございました！これからもよろしくお願いします...！ (2020年3月26日 8時) (レス) id: 6fe8036f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜 | 作成日時：2020年1月26日 11時
