見捨てられた女の子【ONE PIECE】 (ページ7)

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「おれ知ってるよ。お嬢ちゃん」

え、誰？何この海兵っぽく無い人

何だか周りがしんとしている。え？何この人？偉い人？

「さっきの見てたけど、綺麗な背負い投げだった」

『はぁ、ありがとうございます？』

背負い投げの評価をされたよ。所でこの目の前で大あくびしているこの人は誰？

『…あの、すいませんが、この人は誰ですかね？』

小声で近くにいた海兵さんに聞いてみると

「このお方は海軍本部の最高戦力と言われている三大将の一人、大将青雉、その人だ…！」

よう見るとめっちゃ汗かいてる。強い人なのかなぁ…

アイマスクしてて、身長が高くて、なんかこうダラッとしてる人にしか見えない…

「お嬢ちゃん、名前は？」

『え、…Aです』

「あー、OK。合ってた。じゃ行こうか、ガープさんとこ。おれの名前はクザン、よろしくねAちゃん」

言うや否や歩き出した、一歩がでかいし早い。なんだかわからないけど助かったと思ってついて行くことにした。

「は、はい」

そうして訓練場を後にしたのだ__

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「ということで、Aの将来を見込んで海軍にならないかと思ってな」

『背負い投げ1本で決めて良いんですか？』

大分雑な選考基準だよ？

「まあ無理にとは言わんわい。なあ、センゴク？」

「今日中に、とは言わん。いつでも良い。自由にしてくれて構わない。まだ13歳の女の子だしな」

「おお、終わったか。じゃあつるちゃんでも呼んで茶を飲もう！A、せんべい食うか？」

あ、食べたい。でもその前に

『おせんべいいただきます。あの、

センゴクさん、海軍への入隊の事、考えさせておいて下さい』

「本当か？」

『はい。せめてもう少し役に立てるようになってからに…』

「おお！待っとるからな」

そう言ってニコニコおせんべいを食べ始めたのだ。