見捨てられた女の子【ONE PIECE】 (ページ6)

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あ、そうだ。海軍に入隊。そう言えばそんな話をした。

「この前、Aが迷子になった時に、若い海兵に絡まれていたと聞いたぞ。それで、その海兵の事を放り投げたそうだね」

そう言えばそうだった。

「見事な背負い投げだったと聞いている」

…そう言えば海兵をぶん投げた。

だって、おじいちゃんとはぐれて、海兵の訓練場に入っちゃって___

___剣が激しくぶつかり合う音。指導の為の大きな声。足並みの揃った走る足音。

…何だか騒がしいところに来た。

ガープさんについて来い、と言われたので後を追いかけていたが、そのガープさんといつの間にかはぐれていたのだ。

初めての場所で、身長の高い海兵さんだらけだったからか…結構浮かれて、余所見をしていたせいだ

…やらかした。ガープさんの事をたずねてみようかな…

なんて考えていると海兵さんの一人がこちらに向かって歩いてくる。え、何だろう。

「…そこの君、ここは関係無い人は入っちゃいけないんだよ。今すぐでていきなよ？」

なんかスゲームカつく言い方だなぁ…

でも道聞きたいし…

「ほら、でてって！君みたいなガキは嫌いなんだよ」

うわ、ヤな人だなぁ…

『あの、ちゃんと出て行くんで道聞きたいんですけど、良いですか』

「はぁ～？他の奴に聞けば？…良いから来い」

そう言って私の肩をグイッと引っ張って来た。痛い、そして…

『…そんな言い方無いですよね』

「は」

私は肩に置いてある手を引き、そのままおんぶするように背負い、相手の事を勢いよくぶん投げた

勢い良く地面に叩きつけられた海兵さんは痛そうに呻いていましたとさ。上手に出来ました～

…やらかしたな。

そしていつの間にか周りにたくさんの海兵さんが。ヤバい、どーしよ…

「お嬢ちゃん、やるね～」

「何だ？この子供」

「おい、ソイツ大丈夫か？」

ざわざわしてて、ジロジロ見られてる

もうやだ。ガープさんに会いたい。辛い。大勢の人の目線が辛いっ…！

ああ、助けてガープさん…

『あの！ガープさんが今何処にいるか、知っている方いませんかっ？』

「お？ガープ中将の居場所？さぁ…？」

え、知らないの

どうしよう

「おれ知ってるよ」