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俺も知ってるんだ。


いい加減前に進まなきゃ行けない事も。


ちゃんと受け入れなきゃ行けないことも。


そしてお前がどれだけの不安を抱えて俺の横に立っていてくれてるのかも。


俺はあの子を忘れられない。


ずっと隣で大好きで愛を伝えあった人────


今でも尚、考えない日は無いあの子


俺ちゃんと笑えてるのかな?


笑えてないとダメだ。


あの子が好きと言ってくれた笑顔で居ないと、あの子は俺を見つけてくれない。


なぁ何処にいるの?


──── ──── ──── ──── ──── ──


七歳の頃の君と過ごした何回目かの夏。


あの子と一緒に公園へ行ったんだ。


2人とも大好きだった隠れんぼをしたよな。


最初はあの子が鬼でさ、俺は隠れる側で


俺なんて学校では隠れんぼの王者なんて呼ばれてたから隠れんぼには自信があった。


ちょうどその時も持ち前の身体能力を活かして、高い木の上に登ったっけ。


あそこは普段人が見る所からは死角になっていたから。


でも「もういーよ!」って行ってから30秒。


君は直ぐに俺を見つけた。


「光太郎みっけ!」


ここで隠れた時は誰にも見つかったことなんて無かったから俺は正直びっくりしてた。


だからあの子に聞いてみたんだ。


「なんでそんなに見つけるの早いんだよ〜!」


そんなよく分からない問にあの子は向日葵みたいな笑顔で言った。


「世界中のどこに居ても光太郎を見つけるのは1番早い自信があるんだ!」


ってさ。


じゃあなんで俺を見つけてくれないの?


なんで急にいなくなったの?


いや全部おれのせいだ。


あの子を失って半年。


気づけば俺の口癖は


「もういーよ」


になっていた。


── 時は過ぎようと、時は刻まれている。──

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作者名:雪セツ | 作成日時:2020年11月23日 2時

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