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私は病院に後にした。
三井先輩…バスケのこと引きずってる…?
そんなこと…
そうだ。
私が押し返した時、すごい切ない目をしてた。
きっと本気で襲う気もなかった。
でももう…。
そして、あっという間に私は2年に。
リョータくんももうすぐ戻ってくる。
元気な1年生も入部してきた。
赤木先輩達も最後の年。
私も良い加減前を向かなきゃ。
そんなある日、久々に三井先輩を学校で目にした。
私を少し視界に入れた気がしたが一瞬で目を離した。
「三井先輩…!」
先輩はそのまま私の横を通り過ぎる。
「三井先輩…私待ってますから!」
立ち止まり、振り向いた三井先輩は私の方に歩み寄ってきた。
マスクをしているので表情が読み取れない。
『お前、明日放課後、駅前の公園に来い。』
「え?」
『いいか、絶対だぞ。』
それだけ言って行ってしまった。
なんだろ…何か話があるのかな。
しつこくしすぎて締められるのかな…。
それでも三井先輩がまたバスケを始めてくれるなら…。
そう思って私は次の日約束通り公園に行った。
だけど、三井先輩は夜になっても来なかった。
まさか体育館であんなことが起きてたとは…。
「私が休んだ日にそんな色々起きたなんて…。
彩ちゃん1人で怖かったよね。ごめん。」
『本当よ!もうどうなることかと…』
流川の包帯を変えながら彩ちゃんはぷんぷん怒っていた。
『てか、あんたもこんな怪我で練習する気?!
今日くらい休みなさいよ!』
『こんな怪我、大したことねーっす。』
「桜木くんも、大丈夫?」
『Aさん!こんな怪我、天才桜木からしたら、
蚊が止まったようなもんです!そこのキツネとは
格が違うんで!!』
「でも、今日は無理しないで私とドリブル練習にしとこうね?」
『ぐぬぬぬ。また基礎か…。』
桜木くんのドリブルを見ている時、彩ちゃんが横で言った。
『三井先輩、
わざとあんたを体育館にいさせないようにしたのかもね。』
「え?何で…」
『あんたにあんな姿見られたくなかったんじゃない?』
「…。」
それから数日後、三井先輩は戻ってきた。
髪を短く切って。
昔とはやっぱり違うけど、
どこか昔の三井先輩が戻ってきた気がして泣きそうになった。
みんなにしっかり頭を下げていた。
良かった。本当良かった。
だけど私にだって意地がある。
もう口聞かないんだから。
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葵 - yuiさん» ミッチー身長184cm高一の時より8cm伸びたそうですよ!何より髪を切ったらあんなにハンサムだなんて💘💘 (2023年4月23日 10時) (レス) @page20 id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 葵さん、ありがとうございます🫶ミッチー良いですよね!1番人間味があると言うか🥺💜身長も実は180超えと言う🥺 (2023年4月22日 23時) (レス) id: c36d1094cb (このIDを非表示/違反報告)
葵 - yuiさん» 私もミッチー推しなんですよ💕💕💕💕カッコイイですよね✨✨しかも声が低くてイケボ💕💕💕💕 (2023年4月11日 22時) (レス) id: b90638a2fa (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - まるさんありがとうございます!慣れないものですみません…! (2023年1月25日 13時) (レス) id: 9a45e8c132 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ立っちゃってますよ!外したほうが良いと思います。 (2023年1月8日 22時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yui | 作成日時:2022年12月11日 9時