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『え、もう会えないって……』
「本来、僕は君と接触する事が出来ないんだ」
『じゃあ、なんで……』
「心配だったんだ。でも、もう大丈夫そうだ。さぁ、急いで！君にはやるべき事があるだろう？」
『ぁ……ありがとうございました！！』
私は深々と頭を下げる
「そうだ、君はまだヒーロー名を決めていなかったね」
『どうしてそれを……』
「僕が君に相応しいヒーロー名を付けてあげよう。ヒーロー名は硝子の旋律(グラスライン)」
『グラス……ライン……』
「その意味がわかる日が来ることを願っているよ。さぁ、そこの扉を開けるんだ。君の望む場所に繋がってるからね」
『……はい！』
彼が笑って手を振っているのを背に私は扉を開けて外に出る
「……どうか、今度こそ幸せに……君は僕にとって大事な……」
扉を開けて出るとそこは保須市だった
沢山の悲鳴とヒーロー達が戦っているのが見える
出久達が戦っている路地裏に急いで向かう
場所は出久がメールで送ってくれている
『グラスライン……か……』
沢山考えなきゃいけないことがありすぎて困る
でも、今は目の前の事に集中しないと！
『……見つけた！』
現場に着くと轟くんとヒーロー殺しステインが戦っていた
「良い友人を持ったじゃないか、インゲニウム」
ステインが轟くんに近寄る
「！」
「なんだ……お前……」
ジャラッと大鎌に繋がれた鎖が鳴る
『間一髪って所かな？』
轟くんとステインの間に大鎌を振るってステインは私達と距離をとった
「A！？」
出久の驚いた声が聞こえる
『遅くなってごめんね？お兄ちゃん……助けにきたよ……！』
大鎌を構えてステインを見る
「何故……三人とも……何故だ……やめてくれよ……」
うつ伏せ状態の飯田くんが口を開く
「兄さんの名を継いだんだ！僕がやらなきゃ、そいつは僕が……」
「継いだのか、おかしいな……」
『轟くん？』
轟くんの前に立っていた私の前に出てステインに向かって氷を出す
「俺が見たことあるインゲニウムはそんな顔じゃなかったけどな。おまえん家も裏じゃ色々あるんだな」
「轟くん……」
「！！」
『氷が！』
「己より素早い相手に対し自ら視界を遮る……愚策だ」
「そりゃ、どうかな……！？」
『轟くん！！』
轟くんの左腕にナイフが刺さる
「おまえも良い……」
「上……」
『お兄ちゃん！！』
出久がステインの方に飛んでステインを捕まえて引っ張る
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𝓡𝓮𝓷 - ええと、多分なんですが16話で｢俺らって完全に引き立て役だよなぁ｣｢だるいよねぇ｣が｢たるいよねぇ｣ってなってますよ！ (2023年3月21日 20時) (
レス) @page16 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月18日 17時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2020年1月9日 21時
