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「親父をー……」
「君の！力じゃないか！！」
その瞬間轟君が炎を出した
「勝ちてえくせに……ちくしょう……敵に塩送るなんてどっちがフザけてるって話だ……俺だってヒーローに……！！」
「ー……！！」
轟君が笑ってる……
「焦凍ォオオオ！！！やっと己を受け入れたか！！そうだ！！良いぞ！！ここからがお前の始まり！！俺の血をもって俺を超えて行き……俺の野望をお前が果たせ！！」
エンデヴァーうるさ……
「エンデヴァーさん急に゛激励゛……か？親バカなのね」
「凄……」
「何笑ってんだよ。その怪我で……この状況でお前……イカレてるよ。どうなっても知らねぇぞ」
轟君と出久の本気のぶつかり合いが始まった
お互いが全力の個性をぶつけ合って凄い威力だ
『っ飛ばされそう……』
「何今の……おまえのクラス何なの……」
「散々冷やされた空気が瞬間的に熱され膨張したんだ」
「それでこの爆風てどんだけ高熱だよ！ったく何も見えねー、オイこれ勝負はどうなって……」
「っ〜〜〜……！」
そうだ、出久は！？
『お兄ちゃんっ！…………！！』
ズル……ズル……
近くの壁から滑る音が聞こえる
『お、兄ちゃん……』
「緑谷くん……場外」
私の視界に入ったのはボロボロの状態で壁際に居る出久
「轟くんー……三回戦進出！！」
ワアァァァ
「緑谷の奴、煽っといてやられちまったよ……」
「策があったわけでもなくただ挑戦しただけ？」
「轟に勝ちたかったのか負けたかったのか……」
「何にせよ恐ろしいパワーだせありゃ……」
「気迫は買う」
「騎馬戦までは面白い奴だと思ったんだがなァ」
『お兄ちゃん！ねぇ！お兄ちゃん！！返事して！！お兄ちゃん！』
「っ……」
『こんなっ、こんな無茶して……』
治さなきゃ、私がっ
全身が震えて上手く個性を使えない
『なんで、こんな時に……！』
応急処置しなきゃ、少しでも痛みの緩和をっ
「…………A」
『！………………』
轟君が私の名前を呼んだ
『……負けないから、次は私がお兄ちゃんに代わって必ず勝つから』
誰も悪くないんだ
でも、それでも自分の家族がこんなボロボロにされて黙っていられるわけがない
どうせ治るからって無茶した出久も悪い
それでも
『私はっ……！』
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𝓡𝓮𝓷 - ええと、多分なんですが16話で｢俺らって完全に引き立て役だよなぁ｣｢だるいよねぇ｣が｢たるいよねぇ｣ってなってますよ！ (2023年3月21日 20時) (
レス) @page16 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月18日 17時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2020年1月9日 21時
