【あんスタ】朔間兄弟の妹を縛ることは出来ない (ページ27)

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「朔間……？」

「我輩の妹じゃよ」

「妹！？！？」

ちょっと怒ってるねお兄ちゃん

『ごめんね、お兄ちゃん？でも安心して？私も前座だから。このシナリオを完璧にするための、ね』

「どういう」

「さーて、お次はー？」

「なんと！プロデュース科からです！」

「え、ちょっと待って！？Aちゃんステージに出るの！？！？朔間さんいいの！？」

「いいわけがないであろう……A、今からでも遅くないから」

『降りないよ、私は』

「A」

『私を縛ることは絶対にできないよ♪お兄ちゃんでも一族でもね？』

「先程披露したUNDEAD朔間零の妹！朔間Aちゃんでーす！」

『じゃあ、行ってきます！』

そう、Trickstarを勝たせるために
私がステージに出ることで時間を稼げる。事前に2winkと真緒君となずな先輩には伝えてある
お兄ちゃんにバレないように細心の注意を払って今日を迎えたんだ
台無しにしてたまるか

「Aっ！」

お兄ちゃんが呼んでる
でも、足は止めないよ。だってここから私のステージなんだもん♪

『はーい！呼ばれて登場～♪プロデュース科1年の朔間Aでーす！あれあれ？なんでプロデュース科がって思いました？校則にはなんも書いてないのでエントリーしちゃいました♪』

そう、プロデュース科は今年新設したばかりで詳しいことがちゃんと決まっていない
私はその穴を利用した
申請は校則に沿って、ね？

『ちゃんと盛り上げるので安心してください♪それじゃ、私の歌聞いてください～！』

久しぶりの感覚だ。ステージから見える景色
キラキラ輝いていて眩しい
私はアイドルじゃないけど現役アイドルに負けないくらい最高のステージにするよ……！
楽しい、心の底から楽しい
変わらず喉は乾くし血を飲みたい衝動はあるけど今はそんなの気にしてられないよね
最前列にはRa*bitsとあんず先輩がいる
この歌は困難に打ち勝つ、諦めないそんな気持ちを込めて作った歌だから
届いて……！！

「無茶をしよって……」

「Aちゃん、凄いね朔間さん！すっごい可愛いし♪」

「やれやれ……手のかかる妹じゃのう」